一升

せっかく胆嚢を摘出したものの、その自覚症状であった右脇腹〜背部の痛みが治らないまま2カ月。痛み自体は大したものではなく日常生活に支障がないとは言うものの、その原因が進行性のもので放置している内に手遅れとなっては困ると思い、もう一度検査をお願いすることにしました。

2021/06/11

あらかじめかかりつけ医に紹介状を書いてもらった上で、手術を受けた東京共済病院へ。こんなに早く再訪することになるとは思わなかったなぁ。

痛む部位と症状とを元に医師に相談の結果、胸部のMRIと大腸の内視鏡検査の両面から探ることになりました。MRIはともかく、内視鏡は気が重い……。しかしこれもいい機会だと思って前向きに受け止めるしかありません。

2021/06/15

まずはMRI。これは気が楽です。

事前の準備も特になく、病院に行って身に金属をまとわない状態でMRIの機械の中に入って30分ほど工事現場のような騒音を我慢するだけ。人によっては閉所恐怖を感じることがあるそうですが、雪に閉じ込められたテントの中でシュラフに頭まですっぽりくるまって寝ているシチュエーションを思い出せばどうと言うこともありません(寒くないし)。検査結果は後日のお楽しみ。

2021/06/22

翌日に大腸の内視鏡検査を控えて、この日は準備が必要です。

与えられた薬は上の写真の通り、いずれも検査に向けて腸内を空っぽにもっていくための手段です。そして、これらの飲み方を含めた2日間の過ごし方についての詳細な指示が下のようになされています。

最初に、マグコロール(液体)250mlをこの日の14時に一気飲み。ちょっとドロッとした甘みは大人の舌には合いませんが、我慢するしかありません。この日の夕食は普通にとってかまわないのですが、消化の良くないものは避け19時までにすませるようにという指定がありました。

ついで21時にプルゼニド錠剤を飲むと共に、翌日飲む下剤の用意。あらかじめマグコロール(粉末)を入れてあるプラティパスのようなポリ容器に500mlの水を入れて振ってよく溶かしてから、さらに水を足して1,800mlにします。その結果がこれ。

1,800mlって、要するに一升ということなんですが……これを明日飲むのか?お酒ですら一升を一気に飲んだことがないのに(←当たり前)大丈夫だろうか。などと心配しつつこいつを冷蔵庫に保管して、この日の準備はおしまいです。

2021/06/23

いよいよ内視鏡検査当日。この日は朝から検査終了まで絶食です。

まずは昨夜こしらえた下剤を冷蔵庫から取り出して、7時頃にまず400mlをゆっくり一度に飲み干し、以後は10分おきに200mlずつ飲んでいきます。すると効果てきめん、飲み切る前からトイレとの往復が始まり、やがて腸の中がきれいになった気配が感じられました。

午後、病院に行って内視鏡検査室で受付をした際に血圧・脈拍を測ったのですが、体内の水分が減っているせいか血圧の上が130台、脈拍も1分間78回とえらく高めの数値が出てちょっとびっくり。しばらく待ってから着ているものは全部脱いで術着(パンツはお尻側に穴が空いている)に着替え、腸の動きを抑えるという注射を打たれてからいよいよ内視鏡での検査となりました。

内視鏡検査は初めての経験でした(のでこうしてブログにこまごま書いているわけです)が、実際に体験してみると恐れていたほど不快なものではありませんでした。アレがアソコに入ってくるときに痛みに似た抵抗を感じるのと、腸内で向きを変えるときに身体の中から圧迫される感覚が気になる程度で、ディスプレイに映し出されている自分の大腸内の様子を見ながら「案外きれいなピンク色をしているものだな」と感心する余裕もありました。ただ、医師が言うには私の腸は比較的長いらしく、そのせいか大腸の端まで到達するのに少し時間がかかりましたが、そこで盲腸の入口を教えてもらったり、小腸の中の複雑な表面をチラ見させてもらったりしてから、内視鏡は無事に元来た道を逆行して体外に出ていってくれました。

こうして終わった大腸の内視鏡検査の結果は、あらかじめわかっていたように若干の憩室の存在や一過性の出血が見られるものの、ポリープなどはなく、治療を要するような問題は存在しないというものでした。めでたしめでたし。

しかし、それでは痛みの原因は何なのか?その答らしきものは、前週のMRIの結果の中にありました。

医師の説明によれば、原因は不明ながら九番目前後の肋骨の背後にある靭帯が肥大して脊柱を圧迫している(?)という所見があり、考えられるとすればこれが原因ではないかとのこと。今後これが良くなるか悪化するかはわからず、仮に悪化した場合は整形外科的な処置を行うことになるが、たぶん悪くなることはないのではないかという見立てです。

この結果、現時点では積極的な治療は行わず、適度な運動など生活習慣面からの対応による改善を期待しましょうと言うことになりました。


目先の痛み(自覚症状)に対する即効薬がなかったことは残念でしたが、一応は原因がわかり、それが癌のようなものではないことが確認できただけでもずいぶん気が楽になりました。今後は対症療法的に身体を動かすことを心掛けていきたいと思いますが……日頃取り組んでいるピラティスやボルダリングは効果があるのかな(あると思いたい)?