棚経

今年のお盆は昨年11月に亡くなった父の初盆(新盆とも)。当家では8月ではなく7月に行います。曜日の関係と参列者の仕事の都合から、ちょっと早い7月11日(日)に棚経を行うことにしました。

まずは前日の夕方に迎え火を焚いて祖霊を招き入れ、当日を待ちます。沢登りで培った焚火術が、こういう場面でも役立ちました(←嘘)。

こちら、お世話になっている華厳院さんから送られてきたマニュアル。なかなか賑やかですが、笹竹があるのは七夕(棚幡)がお盆の準備の一部であることを示しています。

こちらは、我が家(実家)に受け継がれている精霊棚(略式)のセット。母の監督の下に私が組み上げました。派手な掛け布がいかにも真言宗風(?)に見えますが、本を正せば棚幡の幟を転用したものだそうです。

そして迎えた棚経当日、和尚様に来ていただきお経を上げていただきました。南無大師遍照金剛。

さて、読経終了後に和尚様からクイズが出されました。Q「この棚の中で一番大切なのは御位牌ですが、二番目に大事なものは何かわかりますか?」。これには私も弟一家も「?」でしたが、母には答がわかっていたかも知れません。

▲これか?いや、故人はそんなに食いしん坊ではなかったはず(晩酌は欠かしませんでしたが)。

▲これ?しかし、そもそもこれが何だかわかりません。

▲お膳の上には白米・汁物・煮物・和物・香の物。正解はこの写真の中にありますが、お膳の上にはありません。

正解はこれ、餓鬼に食べさせるご飯なのだそう。実は上の写真にあった蓮の葉の上の茄子・胡瓜を刻み洗米を足して水を加えたものも「水の子」と言って餓鬼のためのお供えだそうですが、大事なのはこちらの方。そしてこれらが置かれる棚の高さも餓鬼が登れる三尺以下にする必要があるのだそうです。

【以上、いずれも宗派・地域によって違いがあります。】

ところで餓鬼とは何か?という質問に和尚様は六道のそれぞれを丁寧に説明され、その上で餓鬼は食物を手に取ると火に変わってしまうため常に飢えに苦しむが施餓鬼供養されたものだけは食べられるという話と共に、生前に自分のことしか考えないワガママだった人間が餓鬼道に堕ちるのである、と説明していただきました。

……この話に私が内心ドキッとしたというのは内緒です。