気合

相変わらず暑い日は暑いものの、暦の上ではそろそろ冬のことを考え始める9月上旬。昨シーズン岩を打ってしまって傷めたノミックのピックを研いでもらおうと「山の店デナリ」にコンタクトし、写真をメールで送って診断をしてもらいました。

その結果、上のピックは研ぎ直して継続使用可能だが、下のピックは先端がもげてしまっているため、加工するにしても下の歯を一本削り取った上で新たに形を作り直す必要があるので、左右のアックスの性能に差が出るとのこと。それではやはり困るので、そちらは新品のピックに換えることにしました。

そこで研いでもらう上のピックだけを外して郵送しようと六角レンチを取り出したのですが、どれだけ力をこめてもボルトが回ってくれません。これは手に負えないと再び「デナリ」に連絡を入れたところ、

アックスのボルト緩めは気合でなんとかなる場合と、そうでない場合がございます。

とのこと。気合でなんとかならない場合はボール盤でボルトを破壊して新品に交換する事になるという返事だったので、必ずしも自分の気合不足だけではなかったのだなと納得して、アックスごと「デナリ」に持ち込みピックを外していただくことにしました。

このノミックを購入したときの「デナリ」は仮設店舗だったと思いますが、今は四谷駅から至近の商業施設「コモレ四谷」の二階に店を構えていました。約束の時刻に店に到着し、あらかじめメールで依頼してあった担当の方に見てもらったところ、担当の方はおもむろに六角レンチ複数本を束ねたごついギアを持ち出してきて気合もろとも一気に力を入れ、ガツンという衝撃音と共にボルトが緩んで無事にピックが外れてくれました。やはり決め手は気合だったのか……。

研ぎ直しをしていただくピックだけを預け、お代を払って無事に退散。裏同心ルンゼが凍る前には研ぎたてのピック二本が私の手元に届く予定です。