花木

弟と共に実家を訪れたこの日、うららかな陽気につられて庭に出てみました。

この季節の実家の庭は、小ぶりながらいくつかの花々が目を楽しませてくれます。昨年の春は父も共に眺めたこの光景も、今年は母と我々兄弟の三人で眺めることになりました。まさに、古人が次のように歌った通りです。

年年歳歳花相似
歳歳年年人不同

ピンクの椿は花が終わりかけですが、赤い椿の方は蕾が多くまだこれから楽しめそう。

梅はちょっと元気がない感じ……なのですが、あれれ?この梅は白梅だったはずなのに。そして一番元気よく咲いているのは木瓜でした。

その樹勢に誘われたのか、二羽のメジロがやってきて盛んに蜜を吸っていました。

久しぶりに母が作った食事を三人でとった後は、今後の母の住まい方についての協議です。昨年11月に父を亡くしてから母は一人暮らしですが、やはり健康のことや治安のことを考えると実家で一人住まいをさせ続けるわけにはいきませんし、かと言って私や弟が自宅に引き取ることも難しい事情があります。

実はこれまでにも私が付き添って二つほど施設を回ってみて、それらは母のメガネにはかなわなかったものの、そのことによって母としてもどういう施設なら家を出て入居できるかのイメージができたようでした。そこで具体化したもろもろの条件を三人で話し合いながら書き出して今後の施設探しに役立てようというのが、この日の実家訪問の目的というわけです。

母は生まれ故郷である愛媛県に戻ることも考えたようですが、それを聞いた弟が調べてくれたところ条件のよい施設は見つからず、この探索結果を知った母はやはり故郷は遠くにありて思うものですねと帰郷を諦めた模様。ちょっと気の毒でしたが、私の住まいから1時間以内で訪問できるところに入って欲しい自分としては正直、胸を撫で下ろしたところです。

さて、皆が納得し、安心して母に入居してもらえる施設が果たして見つかるでしょうか?