花見

レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」を観るために上野の東京国立博物館へ。展示の方の話は別の場所で書くとして、ここで紹介するのは上野公園の話。当然この日は花見客で公園内がごったがえしており、花を眺めているのだか酔客を眺めているのだかよくわからない状態でした。それでも、暑いくらいの陽気の下、花見らしい花見が一応できて、そこそこ満足。

しかし、せっかくだからと千鳥ヶ淵にも足を伸ばしてみることにしました。九段下の駅から、まずは陸橋を渡って靖国神社の境内に入り、缶ビールを片手に出店の間をぷらぷらと歩きます。「広島風お好み焼き」がやたらに多かったのですが、自分はふと見かけた貝の串焼き屋さんでホタテ1串を買い求めました。

片手にビール、片手に串というおよそ神社の境内にふさわしくない格好で奥に進んだのですが、もちろん内院に入る前には全て腹に納めました。他の花見客もここではずいぶんと静かで、さすが神様の前では誰しも厳粛な気持ちになるのだと感心。桜の方も、心なしか上品な咲き方をしている感じがしました。

陸橋を渡り返して、今度は千鳥ヶ淵沿いの道を行きます。一応両方向歩けるのですが、九段下から半蔵門へ向かう道の方がお濠寄りになっていて眺めがよく、したがって圧倒的に人の数も多いのです。こちらは適当に眺めを間引きしながら歩きましたが、ライトアップされた桜は特に対岸のものが綺麗でした。

というわけで、上野公園と千鳥ヶ淵の二つのメジャーな花見スポットを梯子できました。しかし、これでもかというくらい桜が並ぶのは、壮観ではありますが食傷もします。実は、私の一番お気に入りの桜はこちら。道玄坂の上、マークシティの出口に1本だけひっそりと咲いている桜の老木です。年々枝先が枯れて剪られているのが気になりますが、がんばっていつまでも咲き続けてほしいものです。