講座

2006/10/23

情報処理技術者の試験を受けたことがある人なら、たぶんかなりの確率で翔泳社の参考書のお世話になっているでしょう。かくいう私もその一人なのですが、最近買った同社の本についていた栞が強烈に面白かったのでご紹介します。

タイトルは、「今すぐ使えるスワヒリ語講座」。右肩に「これはしおりです」とわざわざ説明してあるのも親切設計ですが、注目すべきは文例です。ちょっと禁じ手っぽいですが、全部紹介してしまいます。

Kwa muda wa siku tatu, sijarudi. Nimeenda kuoga kwenye dimbui la kijapani.
3日間帰っていないので、銭湯に行ってきます。
Huyo si mdudu. Ni taratibu iliyotumiwa.
それはバグではなくて、仕様です。
Ohh. Kama ni huyo purogurama, alitoroka jana.
ああ、そのプログラマなら昨日逃げました。
Bajeti au peza zote zilizokadiriwa zimekwisha.
予算は使い切りました。
Itakuwa sawa nikirudi kesho?
今日は帰っても良いですか?
Huyo mdudu amesababisha hasara kubwa sana.
このプログラムのバグは、致命的ですね。
Nimeamua kuacha kazi.
わたしは、転職することにしました。

なんて実戦的な例文なのだろう!全体を通して一貫したストーリーが感じられる上にそれはバグではなくて、仕様です。などは開発の現場では極めて使用頻度の高いフレーズではないでしょうか。タイトルの下には「Lesson.1」と書かれおり、続編にも期待がふくらみます。もっとも、スワヒリ語でクライアントと戦うプログラマーが日本にどれだけいるかは定かではありませんが……。

なお、この栞の裏を見ると転職サイトの宣伝なのが、最後のオチになっています。