養生

2008/11/03

この連休は現場監督氏及びSakurai師と小川山に行くつもりだったのですが、2週間前のボルダリング練習中に深キョン(深田恭子さんではありません。深いドロップニーのこと)で膝の靭帯をいためてしまい、その足でハーフマラソンを走ったものだから膝の痛みがとれなくなってしまいました。ぎりぎりまで足の回復を待ったのですが、金曜日の時点で小川山行きは断念。現場監督氏にその旨を連絡すると、現場監督氏からは「しっかり養生を」とのメッセージとともに、

S師が暴走しないよう?!手綱を引き締めて臨みたいと思います。

との返事がありました。む、これは

S師が高難度OSを達成しそうになったら下からロープを引いて阻止します。

という意味かな?と一瞬思いましたが、さすがにそこはクライマー同士、そういう野暮なことはしないでしょう。ともあれ独り寂しく東京でお留守番の私の三連休、快晴の初日は「記録整理中」となっていた山行記録3本を一気にアップしてから、下の記事で紹介した通りのバースデーディナー。これまた快晴の2日目は、冬用のズボン、シャツ、タウンシューズなど普段着のお買い物をしてから川崎市の実家に顔を出し、父と囲碁を3番打って1勝2敗、テレビで石川遼くんと深堀圭一郎の「これぞプロ!」という凄いゴルフを見てから、熱燗をいただきつつ野菜・魚介たっぷりの水炊き三昧(食べて飲んでばかり……)。

そして最終日の今日は、目白のカラファテに行ってアルパイン用にとスポルティバのバラクーダを購入しました。

先日の衝立岩での反省を踏まえて、レースアップで長時間使えるシューズが欲しいと情報収集してみたところ、各方面の推薦は

  1. ド定番の5.10のスパイアー
  2. リーズナブルなお値段のイボルブのポンタスレース
  3. 癖がないのに場面を選ばないスポルティバのバラクーダ

の三つに絞られ、あれこれ考えた末にバラクーダにした次第。写真の通り、非対称レースアップシステムのくねっと曲がった外見がちょっと異様ですが、実際に履いてみるとダウントゥ、ターンインともほとんどない素直な形状が足入れのよさを保証し、幅広の私の足にもよくなじみます。ランニング用のソックスを履いた状態で軽い締め付けを感じましたが、多少なりとも伸びてくれればいい感じになるでしょう。

ついでにソールがややはがれかけているナイキ・エアシンダーコーンの修理ができるかスタッフに聞いてみたところ、なぜか横から口を出してきたのがあのジャック中根氏。そういうのはサービスとしてもやっていないし、ゴム用接着剤を買ってきて自分で直すのが山屋の常識!と教育的指導を受けてしまいました。

這々の体でカラファテを後にし、恵比寿の「J&S」で早速おニューのバラクーダの試し履き。これは凄い!いままで離陸すらできなかった○級やら◎級やらが、嘘のようにスイスイと!

……なんてことがあるはずはなく、登れる課題はフツーに登れるし、登れない課題はやはり登れません。しかし、カラファテで感じた通りいい具合に足にフィットしていたのがグー(X-RAYなんか、買って半年は痛くて泣きながら履いていたことを思えば雲泥の差)。編目状のトゥラバーはジャミングやトゥフックによく効くそうですが、それを実感できる課題が恵比寿にはないので未体験。その代わり、かかとの形状がよくてヒールフックがかかりやすいことを確認できたのは収穫です。まぁ、アルパインでヒールフックを使う場面は滅多にないでしょうけど……。

あとは、唯一気になるビブラムXS-Gripソールのフリクション性能が、今まで使ってきた5.10 X-RAYのステルスC4にどこまで迫ってくれるか。これは広沢寺あたりで一度試してみようかな。ともあれ、こいつが本チャンデビューを迎えるのは来年の夏になるでしょうが、それまで折に触れて履き、しっかりと馴染ませることにします。