神話

2008/11/17

岡本太郎の壁画「明日の神話」が、渋谷マークシティの井の頭線方面連絡通路に面した壁に設置され、今日、公開されました。

この壁画は長さ30m、高さ5.5m。メキシコシティに建築中のホテルから依頼されて1960年代に制作されたものの、依頼者の経営状況の悪化からホテルの建設はストップし、壁画も行方がわからなくなっていましたが、2003年に奇跡的に発見され日本に移されて修復後、東京都現代美術館で公開されていたもの。その後、恒久設置場所として吹田市、広島市との誘致合戦に勝った渋谷区が、8月からこの場所に設置工事を進めていたものです。

やはりでかい。そして、やはり岡本太郎以外の何ものでもないエネルギッシュな壁画です。そして、壁画を正面から眺められる銀座線に通じるスロープに足を止めて写真を撮る人が後を絶ちません。

ふと見ると、警備員さんを見下ろすような小さな生き物(?)が、なんだかかわいい。

正直言って、渋谷駅構内を歩いていてたまたまこの壁画を見上げた子供たちが夜中にうなされることになりはしないかと心配になるような、おどろおどろしいというか、まがまがしいというか、とにかくインパクトの強い絵ではあるのですが、考えてみれば、私もこれから毎日会社からの帰りにこの壁画を見上げることになるわけです。