学研

2009/12/07

学研の「科学」と「学習」が来春をもって休刊になるというニュースには、ネット上で実に多くの人が「残念」的な反応をしていますが、私も学研の「科学」は小学生の頃の思い出の一つになっています。「科学」と言えば、やはり付録。私が覚えているのは(今となってはこれらが本当に「科学」の付録だったかどうかいまひとつ自信がないのですが)

  • アゲハチョウの幼虫の孵化器(ちゃんと羽化まで育ちました)
  • 風向風速計測器(風見鶏みたいなやつ)
  • 豆腐製造セット(まるで固まらず)

さらに同僚たちに聞いてみると、こんなものも。

  • 日光写真(なんだそりゃ?)
  • 巣穴の様子が見えるアリの飼育器(あったあった)

そんな中でもなんといっても思い出深いのは、酸性なら赤、アルカリ性なら青に色が変わるリトマス試験紙のセットです。ある日、友人宅に集まった我々学童はありとあらゆるものを水に溶かしてはリトマス試験紙でそのPhを調べていたのですが、そのとき思い付いたのが、二酸化マンガン(MnO2)。ご存知の通り過酸化水素水(H2O2)に触媒として二酸化マンガンを加えると、2H2O2→2H2O+O2となって酸素が発生するというアレです。二酸化マンガンの黒い粉末を水の入ったコップに入れてよくかきまぜてからリトマス試験紙を浸し、わくわくしながら引き揚げてみると……リトマス試験紙は赤でも青でもなく、真っ黒になってきたのでした。二酸化マンガンって、水に溶けないんですよね。

このときの実験の挫折が、後に私を文系に進ませることになったのですから、子供の頃の体験というのは重大です。