指先

2010/12/03

この日は、有給休暇をとって朝はのほほん。窓の外は時ならぬ土砂降りで、Twitter上に展開する友人たちの悲鳴を横目で見ながら、この日を休みにしといてよかった、とつくづく思いました。そうは言っても休んだのには休まなければならなかった理由があって、10月中旬以来のかなり厳しい左膝痛を病院で診てもらうための休みでしたから、いつまでも家でじっとしているわけにもいきません。

幸い、雨の方は9時過ぎにはおさまって青空も見えてきたので、恵比寿の厚生中央病院へ。ここは整形外科が充実している病院として定評があり、これまでにもクライミングで故障するたびにお世話になっていたのですが、この日数カ月ぶりに訪れてみると、その定評が広まり過ぎてキャパオーバーとなり、原則予約制になってしまっていました。仕方なく、午後になってでもかまわないからと受付をすませ、順番が近づいたら呼び出し電話をくれるサービスを申し込んだ上で、時間つぶしに近くの東京都写真美術館へ行きました。この日の展示二種を見て、軽く昼食をとってから病院に戻り待つことしばし、午後2時頃にようやく診察の順番がやってきました。

症状を説明し、膝の曲げ伸ばしの確認。さらにレントゲン撮影を行ってみたのですが、確かに関節の一部に変形がみられるものの、外科的にどうこうするというほどまでではないという診断でした。うーん、裏返せばそれは、この痛みと付き合い続けるしか手がないということ?一応、痛み止めと湿布薬はもらったものの、かえって根治の見通しが立たないことに暗澹としつつ病院を後にしました。

で、向かった先は同じ恵比寿のボルダリングジム「J&S」。荻窪の「B-PUMP」や高田馬場の「エナジー」に行くようになり、さらに職場の近くである八丁堀にもジムができた今となっては恵比寿へ向かう必然性が希薄になってしまってすっかり足が遠のいていたのですが、回数券があと1回分残っていたこともあり、病院からジムへ直行したわけです(膝の痛みは?)。

相変わらず狭くて低く、そのためにトラバース主体で指先にこたえる独特のテイストをもった課題が特徴のこのジムは、私が生活習慣の中にジム通いを取り入れるようになったきっかけを作ってくれた、いわばホームグラウンドのような存在でした。もう当分「J&S」に来る機会はないかもしれませんが、いつまでも繁盛し続けてほしいジムです。