男気

2010/12/13

風邪で会社を早退。昨日のトレランは葛根湯でこらえましたが、今日はその反動が……。しかし、この症状回避行動は社会人的にはいかがなものかと思わないでもありません。ともあれ、へろへろになって帰宅したところ、郵便受けにこんなハガキが入っていました。

これが海老蔵丈の公演中止に伴う代替公演として発表された、玉三郎丈の「阿古屋」「女伊達」ですね。もともと玉三郎丈は1月をオフにする予定だったのに、急遽公演を組まれることになって急ぎ今月の公演地である京都へ楽器を取り寄せたという話をニュースサイトで読んでいました。

楽器?そう、「阿古屋」は主人公である傾城・阿古屋が琴・三味線・胡弓を一人で弾き分けなければならない難しい演目。玉三郎丈ならでは、と言えるでしょう。松竹の社長さんが(女形の)玉三郎さんに対して男気というのもアレですが、うれしくて感動しましたというコメントを記者会見で述べられていますが、実際のところこの短期間で公演を一本仕上げるのは並大抵のことではないと思います。まさに「男気」のなせるわざでありましょう。

もっとも、私は「阿古屋」を歌舞伎座で観たことがあるし、このところすっかり能楽に興味がシフトしていて、この1年間まったく歌舞伎を観ていません。そんなわけで、恐縮ながら玉三郎丈の男気にじかに触れることにはならない見込みです。そもそもチケットをとること自体が至難の業でしょうけど。