粉食
2013/12/29
下北沢のクスクス料理店「ルージール」で、たぶん初めてクスクス料理をいただきました。Wikipediaによれば、クスクスとは次のとおり。
クスクス(アラビア語: كسكس、フランス語: couscous、英語: couscous、ヘブライ語: קוסקוס、kuskus)は、小麦粉から作る粒状の粉食、またその食材を利用して作る料理である。発祥地の北アフリカから中東にかけての地域と、それらの地域から伝わったフランス、イタリアなどのヨーロッパ、およびブラジルなど世界の広い地域で食べられている。
「クスクスを食べに行こう」と声をかけてくれた旧友ヨシコさんと下北沢駅で待ち合わせ、この辺りの地理に詳しい彼女に引っ張られて駅から少し離れた寂しい界隈に足を踏み入れたところに、その店はありました。中は広からず狭からず、エスニック過ぎもせず平凡でもなく、落ち着いた雰囲気で好感が持てるつくりです。
飲み物はグラスワインで通すことにして、まずは鹿とフォアグラのテリーヌとサラダモロッカンを注文。先に出てきたサラダは胡瓜や蕪、玉葱を刻んでイタリアンドレッシングで和えたもの?ハーブとしてなぜかパクチーが散らしてありますが、白ワインとよく合います。そしてテリーヌは、その大きさに目が点。しかし、濃厚でいながらしつこさを感じさせない味で、今度は赤ワインとの相性がグー。欲を言えば、それぞれの量を少なくしてもらって品数を増やしたかった気もするのですが、これ以上前菜をとるとメインのクスクスが食べられなくなりそうなので、子羊の炭火焼クスクスを注文しました。
うーん、これはすごい。Mサイズが2人用ということだったのですが、このボリュームは優に3、4人前はあります。そして肉はジューシーで柔らかく、トマトベースの野菜たっぷりスープはマイルド。これを皿にとったクスクスの上にかけて混ぜ合わせていただくのですが、味はもう絶品でした。御主人に話を伺ったら、おいしいクスクスをたっぷり食べてほしいという強い想いをお持ちの様子。こだわりの逸品というわけです。また、ワインも大振りのグラスに注がれる1杯が驚くほどの量で、出だしのスパークリング、ついで白・赤・赤と飲んだらもう十分に酔っぱらってしまいます。当然、どれもおいしいワインが、とてもリーズナブルな値段で提供されていました。
このお店は、自信をもってお勧めです。私も、きっとまた訪れることになるでしょう。