成可

2018/05/17

3週間余りのネパール旅行の間、それなりに日本食に近いものを食する機会は得られていたのですが、やはりきちんと魚と日本酒、それに旬の山菜などもなければ「日本の食」とは言えません。

そんなわけでこの日、帰国したらなるべく早く足を運びたいと思っていたおなじみの「一由」にやっと足を運ぶことができました。いただいたのは、つきだしが毎度のカラスミに、香り高いしどけと優しく柔らかい稚鮎。続いて最も和を感じさせるおまかせのお造り、この季節ならではの山菜(蕗の薹、たらの芽、こしあぶら)の天麩羅、日本に生まれてよかったカンパチの奉書煮と金目鯛の若狭焼、そしてもちろん、至福の日本酒各種。

おや、この店の売り物である大名筍は?焼いたその皮を「ふはは、よいではないか」などといいながら剥いていただくのがこの時期の「一由」ならではの楽しみ(?)なのですが、今年は冬の寒さのせいで生育が遅く、入荷が来週以降になるとのこと。これは、間をあけずにもう一度こちらに足を運ばなくては……。