不惑

1999/10/22

なんだかあっけなく40歳になってしまいました。

こういうとき本棚の隅から論語を引っ張り出すのは文系のサガというやつですが、月並みながら『爲政』から引用するとこうなります。

子曰 吾十有五而志乎學 三十而立 四十而不惑 五十而知天命 六十而耳順 七十而從心所欲 不踰矩

私は十五歳で学問に志し、三十になって独立した立場を持ち、四十になってあれこれと迷わず、五十になって天命をわきまえ、六十になって人の言葉が素直に聞かれ、七十になると思うままにふるまってそれで道をはずれないようになった。

……ということであれこれ迷ってはいけない年齢なのですが、君子ならぬ身の自分にはどう考えてもそれはムリ。私達がその上で生まれ、食べ、飲んで、育ち、眠り、やがて死んでゆくこの惑星そのもののように、次の10年間もふらふらと惑い続けるのだろうと思います。