雷盗

2001/12/09

元Led Zeppelinのベーシスト / キーボーディストであるJohn Paul Jonesのソロ2作目『The Thunderthief』を聴きました。

Zep解散後長い間表舞台に出ることを控えていた彼が『Zooma』という実に刺激的なソロ作を突如発表して来日公演まで行ったのは2年前のことですが、その後も創作意欲は衰えることを知らず、直ちに本作の制作にかかっていた様子。例によってJonesyが4・6・10・12弦のベースやベース・スティール・ギター、アコースティックギター、マンドリン、ピアノ、オルガン、シンセ、さらに琴(!)まで幅広く担当し、来日公演にも同行したTerl Briantがドラムス、Nick Beggsが2曲でスティックを担当しているほか、話題性のあるところではKing CrimsonのRobert Frippが冒頭の曲で攻撃的なギターを弾いています。また、Jonesyは3曲で(Zep時代にも聴いたことがない)ボーカルを担当しており、これはお愛嬌のレベルではありますが、前作を発展させたソリッドでハードな曲(多弦ベースの豊饒な音が凄い)からマンドリンやピアノによる叙情的な曲まで全体にバランスよく多彩な楽曲が並んでいて、なかなか好感を持てる作品に仕上がっています。本作を手土産に再び来日してくれるとうれしいのですが。

なお、ついでにというと語弊がありますが、同じタイミングで買ったのは松たか子さんの『Five Years-singles』とMr. Bigの最新作(最終作)『Actual Size』。我ながら一貫性がありませんが、どちらも気に入ってしまいました。