大賞

2002/12/04

師走といえば「流行語大賞」。巷では今年「ムネオハウス」とか「タマちゃん」とかが注目を集めましたが、私の山行記録集での大賞候補をいくつかあげてみると……。

アンドリュー・ライン【あんどりゅー・らいん】
5月下旬に鋸岳を縦走したときに私がとった、鹿窓ルンゼから大ギャップルンゼへトラバースする際どいライン。この後、鋸岳縦走は(昨年の北鎌尾根同様に)一種のブームとなり、何人かの登山者が私のレポを参照しつつこのラインを渡って肝を冷やしましたが、後日にょんまいのお二人が逆コースでより安全なラインを発見(?)し、アンドリュー・ラインはブーイングを浴びることになります。語源は、『にょんまい山日記』の今年7月の鋸岳縦走記事における「アンドリュー・レポ」から(「アンドリュー」は私の芸名)。
沢は沢でも【さわは・さわでも】
6月中旬、奥秩父・ヌク沢遡行を終えた現場監督氏・さかぼう氏・私の3人で村営「笛吹の湯」のぬるい露天風呂につかりながら「次のオフ山行はどこにしようか?」と協議していたときに現場監督氏の口から出た言葉。さかぼう氏と私がすぐに飛びついたのは言うまでもなく、この一言が9月の谷川岳・一ノ倉沢に結実したのでした。来年も、「沢は沢でも一ノ倉沢」and/or「沢は沢でも幽ノ沢」など期待してます。
穂高にょんまい【ほたか・にょんまい】
7月下旬の西穂〜奥穂 / 北穂東稜 / 前穂北尾根の3連発。題して「穂高三昧」の話を『にょんまい山日記』のBBSでしていたら、ピーク四つで「穂高四昧」にしたら?とえびさんからツッコミが入り、それに対して私が返した言葉(だったと思う)。その瞬間、あまりのベタなギャグにPCがフリーズする被害が相次いだとの噂がありますが、「剱にょんまい」「谷川にょんまい」など応用範囲が広く、有用性は高いものがあります。ちなみに、「穂高にょんまい」はルートとしては三つですが、ピークは西・奥・北・前と、ちゃんと四つ踏んでいます。
ヘル沢【へる・さわ】
10月下旬の奥秩父・三条沢は、計画ではお気楽沢登りのはずが、ツメを誤って厳しい遡行になってしまったことから、転じて経験浅い登山者に恐怖心を抱かせるような地獄の沢登りをさす言葉。これも「ヘル滝」「ヘル鍋」などさまざまな亜種を生みながら増殖する気配があります(←ウイルスじゃないんですけど……)。

さて、皆さんのこの1年はいかがだったでしょうか?