横丁

2003/01/19

知人の結婚披露パーティーから帰宅途上の22時半に新宿で途中下車。歌舞伎町のバーBlue Conditionで行われているDJイベント「プログレナイト」に参加(もちろんリスナーとして)するためで、地図があったにもかかわらずそのブロックの周辺を10分くらいうろうろ捜しまわったあげくやっと目的地に辿り着いたときは、ちょうど知人のKyonさんがブースに立っていたところでした。

この手のイベントは、そのDJがどういうシナリオで曲を繰り出してくるかが見せ所で、Kyonさんの第2ラウンドでの怒濤のMike Oldfield攻撃も強烈でしたが、いかにも業界っぽい風貌で博覧強記のナカガワ氏が、おなじみのメインストリートの曲よりもそこから「横丁に路地を入って2軒目」くらいの距離感の曲をかけるのが面白く、音が流れ出してジャケットが示されるとそれを手にとって「これ、知ってはいたけど聴くのは初めて」「えー、この曲○○が歌っていたのか」とうれしい驚きに包まれ、最後は「いや、結構なお手前でした」となるわけです。

今回聴いた中では、Pete Sinfieldの『Still』とかRobert Frippの『Exposure』、Eddie Jobsonの『Green Album』などなど、自分の中では幻のアルバム扱いだった作品が惜し気もなくかけられて収穫大でした。もちろん、KyonさんのMike Oldfieldにしても、Jon Andersonとのコラボレーション12インチシングルなんていうのが出てきたりで一筋縄ではなく、また私が持参したBill Brufordの『Feels Good To Me』とChris Squireの『Fish Out of Water』をかけてくれたのもうれしかったのですが、最後にKyonさんの別名の由来になったアイルランドのバンド、Fruuppがかかったのはまったくの予想外でした。

こうして深夜の時間帯はコーディネーターのRUBENさん、Kyonさん、ナカガワさんの3人が交互にブースに立って、結局ほぼノンストップで朝の5時までプログレシャワーを浴びまくり、ふらふらになって帰宅……。