塾長の備忘録

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私=juqchoの日常の雑感を不定期に綴る、個人的な備忘録。

聖典

2003/09/07

ようやく購入したLed ZeppelinのDVD。これは凄い。

2枚組の1枚目は1970年のロイヤル・アルバート・ホールのライブを当時TV放映のために撮っていたもの(実際には放映されなかったそうです)。2枚目は1972年のオークランドでの「Immigrant Song」、映画にもなった1973年のマディソン・スクエア・ガーデン、1975年のアールス・コート、1979年のネブワース・フェスティバルからそれぞれ抜粋となっています。先に2枚目の方から見たのですが、驚きの連続。「Immigrant Song」やネブワースの「Achilles Last Stand」での怒濤のリズム、アールス・コートでの「Trampled Under Foot」(John Paul Jonesのクラビネットのリフが特徴的なあの曲)での異常なまでのスピード感。同じアールス・コートでの「In My Time of Dying」もリズムが難しいところをきっちり合わせているのが驚異的ですし、また、マディソン・スクエア・ガーデンも映画に収録されていなかった「Misty Mountain Hop」や変拍子が快感の「The Ocean」(映画『The Song Remains the Same』ではパイロが派手にあがって乱打されたゴングが燃え上がる「Whole Lotta Love」が最後の曲のように編集されていますが、当時のセットリストを見ると実際はアンコール後に演奏されたこれがラスト)が入っていて、いずれもなぜ映画に入らなかったのか不思議なくらい素晴らしい演奏ですし、特に後者では中間部のブレイクでJohn Bonhamがコーラスを歌っているのに仰天しました(ボンゾはアールス・コートでの「Bron Y Aur Stomp」でもコーラスをとっています)。ネブワースでは「In the Evening」で珍しく青いStratocasterを弾くJimmy Page(しかし彼にはストラトは似合いません)や、特徴的なボディシェイプのAlembicの4弦 / 8弦と巨大なYAMAHA GX-1を操るJohn Paul Jonesも映っていてこれまた貴重。それにしても、John Paul Jonesはやはりいいベーシストだなぁ、と惚れ惚れ……。

しかし、このDVDの白眉はなんといっても1枚目のロイヤル・アルバート・ホールの演奏でしょう。Jimmy PageもJohn Paul Jonesもドラムセットの方ばかり向いて弾いているのは違和感があって、これはモニターのかえりがよほど悪いのか?と勝手に想像してしまいますが、そんな違和感を吹き飛ばしてしまうほどRobert Plantのボーカルは絶好調で、バンドの様子はまるで「Robert Plant and his band」といった趣き。正直に言うと、彼のボーカルスタイルはあまり好きではなかったのですが、このライブ映像での素晴らしい声量と表現力、的確なリズムと音程は、今までのRobert Plant観を完全にひっくり返すほどのインパクトがあります。シンプルなリフでぐいぐい押してくる「How Many More Times」でフロントを一手に引き受けた観のあるボーカルや「Communication Break Down」で炸裂するシャウトは特に必聴ですが、オープニングの「We’re Gonna Groove」(カバー曲)からラストの「Bring It On Home」まで、まさに捨て曲なし。実際には、この後さらに再アンコールで「Long Tall Sally」や「Bye Bye Baby」などのメドレーも演奏されたようですが、もう十分お腹いっぱいという感じです。

というわけでこのDVDは、Led Zeppelin ファンにとって永遠の聖典であり続けることでしょう。