調律

2004/02/14

この週末はクライミング仲間と八ヶ岳の赤岳西壁主稜登攀に行く予定でしたが、1週間前からの風邪が治らずとうとう私は東京で留守番に。しかしそのおかげで、知り合いのピアノ調律師ありか先生から誘われていたイベント「アンサンブル ラ・ガール コンサート」を聴きに行くことができました。

このイベントは、りんかい線の東京テレポート駅の広いロビーの一角でピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロがデュオやトリオやカルテットでさまざまな曲を弾くというもので、クラシックの演奏会ではなく、さまざまなジャンルの曲をアレンジして演奏しているようです。私が着いたときにはありか先生自身のピアノ演奏はもう終わっていたのですが、ありか先生としてはむしろそこで使われているピアノに力点があった様子。このピアノはありか先生いわく「50年前のちょっと変わったピアノ」(下の写真)だそうで、メーカー名を失念してしまいましたが、この日のためにありか先生が一所懸命オーバーホールを重ねてきたものでした。

あいにくOberheimシンセサイザーとProphet-5の違いはわかってもピアノの音の善し悪しはよくわからないというプログレ耳の私ですが、それでもこうしてあらたまって聞くと、電子楽器と違って演奏者のタッチを楽器自体が共鳴してダイレクトに伝えてくれるピアノという楽器は、やはりいいものだなぁとつくづく思いました。