保険

2005/12/06

毎年この時期になると(有)セブンエーから届くレターが、今年も律儀に届きました。山岳保険の更新案内です。

自ら好きこのんで危険に身を委ねるクライミング中の事故は通常の損害保険では補償されないので、こうした専用の保険に入るのはクライマーの必須条件。今年もささやかながら前年と同条件で更新することにしましたが、その内容はと言えば、死亡・後遺障害に100万円(これは気休め程度)、遭難捜索費用に100万円(ヘリが飛べばこれくらいすぐに吹っ飛ぶ)、そしてこれが大事ですが、個人賠償保険1億円。要するに自分の事故ではなく、ひとさまにケガをさせたり殺したりしたときに、1億円の賠償金を支払うことが可能になるわけで、もちろんだからといって落石をばんばん起こしてよいわけではありませんが、やはり安心材料ではあります。

同封されていた資料には、昨年から今年にかけての事故例がいくつも記載されていて読んでいるうちに背筋が凍ってきますが、その中にある「2004.7 滑落により左膝粉砕骨折」というのは、事故の中身を見るとどうやら私が昨年南アルプスの北岳で救助活動に協力した(といっても大したことはしていません)事例に違いありません。ふ〜ん、あのときの彼は21日も入院したのか。くわばらくわばら。

どうか来年も、無事に掛捨てになってくれますように。