閉店

2006/02/18

行きつけの喫茶店が、閉店しました。

自宅を出て道玄坂の五叉路に出るまでの通りの途中にあるこの喫茶店、「ありあとーしたー!」と大きな声で客を送り出すお父さんと、コーヒーのトレイを渡しながら「(セットは)後でお持ちしまぁす!」と明るいお母さんと、タッキー似のきびきびしたお兄さんの3人が日によって交替したり組んだりしながらやっていて、私はほとんど毎朝ここで、トースト&ハムエッグ、クリームチーズをはさんだベーグル、ピザトーストの3種類のモーニングセットをローテーションしながら新聞を読んでから出勤していました。しかし、昨日は妙に店内のパン類の品揃えが少ないなと思ったら、お母さんが「今日でこの店を閉めることになりました」とおっしゃる。ダンナも具合が悪いし、みたいなことを言っていましたが、いずれにせよ顔なじみになって居心地のよかったこの店がなくなるのは残念です。

ここで白状しなければならないのですが、個人情報漏洩事件の文脈でよく新聞記事になるノートパソコン入りバッグの置き忘れ、実は私もこの店でやったことがあります。しかも2度も(HDDパスワードが設定されているから情報漏洩の心配はないのですが)。いずれも、しばらくしてから「はっ!」と気付いて店に戻ると、お父さんがにやにやしながらバッグを奥から出してくれて、タッキーが「よかったです」と言ってくれたりもしたのですが、そうしたこともいずれ遠い思い出になってしまうのだな。

シャッターの閉まったこの喫茶店の前を寂しく通って、会社へ。ここのところかなりヘビーなテーマが複線で走っていて、他の社員がいない土日は割り込みを気にせず仕事をはかどらせる絶好の機会です。そこでPCに向かう前に朝昼兼用でパワフルなとんかつを食べようと会社からルック商店街を5分ほどのとんかつ屋「とん吉」に向かったのですが、なんと「暫くの間お休み」の貼り紙がしてあります。とん吉よ、お前もか!

こちらも私のお気に入りのとんかつ屋で、週に1度は半額デーをやっていておおいに繁盛するのですが、私はその混み具合がいやなのであえて半額デーを避けて金曜日の夕方に出掛けます。すると、これまた「どもー!」と元気のいい爺ちゃんと「いつもありがとうございます」とぼそぼそ言う婆ちゃんが迎えてくれて、注文するとまず出てくるのがサービスのコーラのびん1本とグラス。最初はこのコーラに違和感を感じましたが、慣れるとこれがいい感じのアペリティフになります。そのうちに箸で切れるほど柔らかい巨大チーズ・イン・ヒレカツがたっぷりのキャベツとともに大皿に乗って出てくるのですが、なぜかそこにはこれもサービスで海老フライ大が1本ついている、といった具合で半額デーでなくても費用対効果は抜群。このために1週間のダイエット努力が水泡に帰する恐れをものともせずに通っていたのですが、この冬はあまりの寒さに5分の道のりを突破できず、2カ月ほどご無沙汰していたのでした。休業は2月17日からとあるから、本当にタッチの差だったことになります。いったいどうしたというのでしょう。爺ちゃんの具合が悪くなったのでしょうか?

贔屓のお店の閉店(休業)ダブルパンチで、かなり凹み気味。