喉嗄

2006/12/09

雨の土曜日、ゆったり遅起きをして朝風呂でのんびりしてから、溜池の「かえりやま」でランチ。このお店は、本当にリーズナブルなお値段で目にも舌にも綾なフレンチを出してくれるから好きです。

グラスワイン1杯でほんのり酔っぱらってから、半蔵門に移動して山種美術館で「千住博展」。フィラデルフィアの和風建築・松風荘の襖絵制作を受託した千住博氏の滝のシリーズを展示するもので、絵を眺めているだけでマイナスイオン効果を得られそうな感じでした。

……などと優雅な午後を過ごした後、いよいよこの日のメインイベントのために三軒茶屋へ向かいました。そう、今日は我らがMicky・robin☆・Hatchの3人によるDJイベント『Shining Star』の日。今回のテーマは「Too Hot Winter」。三宿手前のガスステーション渋滞につかまって遅刻した私は、皆が大盛り上がりでチェーンなんか振り回していたりしたらどうしよう?とドキドキしながらバー「Chrome」の扉を開けたのですが……そこには穏やかに椅子に掛けてRickie Lee Jonesに聴き入っているrobin☆・Micky、それにお客が1人(ふり〜まんさん?)。えっ、今回はしっとり語り合う会だったの?ポール・モーリアなんかもかかってるし。しかしそれは、膨大な手持ち曲の中から客層を見て臨機応変にセレクトするHatchさんの演出で、ややあってお客が増えてくるとBilly Joelの「Allentown」でがらっと曲調を変えて盛り上げにかかってきたから凄い。

以下、自分的にツボだったところを紹介します。

Hatchさん
1stセットの「Close To You」はうれしかった。Karen Carpenterの声はいつ聴いても素晴らしい。しかし!2ndセットのWhitesnake「Still of the Night」が何といっても最高。ラストに持ってきたCyndi Lauper「Time After Time」もよかった。
Mickyさん
1stセットがMickyさんらしからぬ(?)ロックセットで熱かったし、「My Sharona」がくるとは思いませんでした。とはいえ、一番反応してしまったのはOlivia Newton-Johnの「Physical」だったような。この曲が発表された当時(1981年)、かつて清純派だったOliviaがこっちの路線に転換したことにショックを受けたのを思い出します。
robin☆さん
1stセットはもう完璧。Dream Theater「Overture 1928」〜Metallica「Master of Puppets」〜Toto「Falling in Between」と3球続けてヘヴィな直球をド真ん中に投げ込まれて完全にノックアウト。その後のWinger他も初めて聴きましたが、いずれも惹かれました。2ndセットは全曲ライブで、Rushの「Tom Sawyer」で気持ちよくエアベースさせていただきました。また、3人ともMadonnaをとりあげていましたが、彼女は立派なロックボーカリストだなと再認識。なお、翌日喉が嗄れていたのはQueenの「Tie Your Mother Down」のせいではないかと。

最後にはDJもお客も燃え尽き、真っ白な灰になってふらふらと「Chrome」を出ましたが、1人だけ燃え尽きていない女がいました。私とrobin☆さんの共通の知人(同窓生)カネコ氏の奥さん=トツネ女史です。この後、カネコ氏・robin☆さん・私の男3人はトツネ女史に引きずられるようにして三軒茶屋から下北沢へとハシゴする羽目になったのでした。