御節

2007/01/01

お正月といえばお年始で親族打ち揃いおせちをいただくのが正しい「日本の正月」。私もご多分に漏れず実家(川崎市)に帰り、両親・弟一家とともに新年を言祝ぎました。でもってこういうときは毎度子供の天下で、姪っこのレイナ(推定5歳)の仕切りに大人たちも完全服従でしたが、今年は彼女の画才を知ることになりました。まずは、テーブルの向こうに座る私の姿を描いたこちらの絵をご覧ください。

「Portrait of my uncle(仮題)」(2007年)

うーむ、シュールな。思うにこれは、キリコ風と言ってよいのではないでしょうか。

参考:「ヘクトルとアンドロマケ」キリコ

また、レイナ画伯はパソコンを駆使した抽象画も得意。ペイントソフトの使い方をちょっと教えると、以下のような絵を30分程で描き出しました。この作品に対し、大人は手も口も一切出していません。

「Composition #1(仮題)」(2007年)

これは!モンドリアン風、いや、曲線を多用しているからむしろカンディンスキーか?

参考:「コンポジションVIII」カンディンスキー

きっと先々、これらの絵が高く売れる日もくるに違いないと、絵をもらってにこにこ顔で自宅に戻ったのですが(←親バカならぬ伯父バカ)、考えてみると……弱冠5歳にして抽象に走っていて本当にいいのだろうか?