防災

2007/11/01

会社のエレベーター内に、ある日忽然と現れたこの箱。始業直前の時間帯など、混み合うエレベーターの中でずいぶん邪魔っけな存在なのですが、「防災用品」と書かれたシールで正当性を自己主張してくるのでこちらも邪慳には扱えないところがつらい。しかし、ではこの中に何が入っているかというと、最初のうちはまったくの謎でした。非常時には黄色いシールをはがして開ける仕組みらしいのですが、下手に開けて中から浦島の玉手箱のように煙でも出てきたらどうする?などとあらぬ心配をしてしまいます。

結局、どうやら簡易トイレや水など、エレベーター内に閉じ込められたときの必需品が入っている「らしい」ということが何となく伝わってきてひと安心したのですが、いかに防災用品でも、得体の知れない風貌はかえって不安のもと。きちんとアナウンスしないとせっかくの配慮が逆効果です。

そういえば、やはり社内の要所にAED(自動体外式除細動器)も置かれていますが、あれだって使い方の研修をしないといざというときに役に立ちません。ハード(物)だけでなく、ソフト(利用法)も伴わないと使えないのは、コンピュータだけではないということです。