哀愁

2008/01/15

Dream Thaterのライブを日本武道館で観ました。その感想は別途記述するとして、キーボードのJordan Rudessの使用機材について一言。彼は従来たった1台のキーボードで多彩な演奏をすることをスタイルとしてきていたのですが、2年前の「Octavariumツアー」でもう一つのスタンドにContinuum Fingerboardというリボンコントローラーのお化けみたいなものとLap steel guitarが加わり、そして今回のツアーではメインキーボードのKORG OASYSの上にご覧の通りごてごてと追加機材がセットされていました。そのうち真ん中の縦長は楽譜などを表示するタッチスクリーンのMusicPad Proで、これは前から使っているもの。そこで追加になった二つ、とりわけ短い鍵盤の左手側キーボードに興味をもって帰宅してから調べてみたところ……。

Wikipediaで「ジョーダン・ルーデス」を調べたらありました。右手側はKORG RADIASの音源部で、注目の左手側はManikin Electronic MEMOTRONです。

上の写真は楽天市場に出店している「パワーレック鍵盤堂」のサイトから拝借したMEMOTRONの画像ですが、要するにプログレファン感涙のあの楽器=メロトロンを完全再現したキーボードなのだそうです。「パワーレック鍵盤堂」のキャッチがこれまた琴線に触れる内容です。曰く。

  • 「メロトロンの再現」のみを目的とした、この上なく潔いサンプル・プレイバック・キーボード
  • どの音色を弾いても好きな人なら悶絶必至
  • テープの「かすれ」感、微妙なピッチの不安定さといった、絶妙に(!?)状態の悪いメロトロンからサンプリングしたと思われるその存在感
  • メジャーコードを弾いても物悲しく響く、哀愁度は文句無しの100%!

そしてとびっきりセンチメンタルなマイナーコードを壮大に演奏して、その響きに涙してください!という惹句は、大いに琴線に触れるものがあります。どうやら「パワーレック鍵盤堂」の担当者は、プログレファンの心理に精通している模様。気になるお値段は1台34万円ですが、誰か買ってくれないかな。