原宿

2009/01/24

夕方、原宿の「トーキョー ヒップスターズ クラブ」へ。目当ては、今月相次いで公開される映画『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』と連動した企画としてここで開催されている「チェ・ゲバラ展」。私自身はしばらく前までチェ・ゲバラにはほとんど関心がなかったのですが、数年前に公開された映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』が非常に評判が良かったことからその名前を意識するようになり、今回の連作の封切りを機にきちんと知っておくことにしようと考えたのです。

こじんまりとした会場には、決して多くはないものの、実物のチェの写真と映画のスチールとが対比されるように展示され、その間に演説や著書に表わされたチェの言葉が散りばめられています。キューバでの革命の成功、有名な国連総会での演説、そしてボリビアでの闘争に破れ、処刑されて横たわるチェの姿もまた、ここにはあります。あらかじめWikipediaでチェの生涯を調べてあったので、それぞれの写真の背景はだいたい理解できましたが、テラスには彼が1959年に来日したときの写真が並べられており、工場見学で肩からカメラをぶら下げている様子や、予定を変更してヒロシマに詣でた際の写真などもあって、等身大のチェの姿を見ることができました。

THCの売場にはチェ関連グッズが平積みされていて、充実した写真集が3,150円と安くてよほど買おうかと思いましたが、まずは映画を観てから、と思いとどまりました。また、各種書籍やTシャツ、はてはゲバラ指人形まで置いてありましたが、それらを見下ろす壁の赤いパネルの中のチェは、ちょっと不機嫌そうに見えました。

「チェ・ゲバラ展」を見た後とくれば、やはり中南米料理。彼が生まれたアルゼンチンか、社会主義に目覚めることになるグアテマラか、フィデル・カストロと出会ったメキシコか、革命を成功させたキューバか、終焉の地となったボリビアか、といったところが思い付きますが、ちょうど会場からさほど遠くないところにあった「タコス デル アミーゴ」というメキシコ料理のお店に行ってみました。店内は多少チープな雰囲気ではあるものの、料理はなかなかおいしく、そして大変リーズナブルでした。また行くかも。