魔笛

2011/05/30

昨日、浦和でボルダリングの後に大宮で常吉さん・kuroさんとの飲み会があり、まっきーとデチも誘ってみたのですが、まっきーは所属している吹奏楽団の演奏会が3週間後に控えているために練習、デチは友達も出演するオペラ『魔笛』を観に行くためにやはりダメ。うーむ、2人とも高尚だなあ。ところで『魔笛』に関しては最近、ちょっと不思議な体験をしました。

先日、オペラ好きの知人と会話しているときに、何の拍子か話題が『魔笛』に及び、そこで相手が「夜の女王のアリア」の名前を出したときに「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」のハイFが飛び出す部分のメロディが私の口をついて出てきたのでした。

この動画で言うと、3分前後のところ。それにしてもこれを聞くと、ドイツ語以上に怒りや呪いの感情を強烈に表現できる言語はないという気がします……。それはいいんですが、後で考えてみると私は『魔笛』をじかに見たことはなく、たぶんこの曲を聞いたのは20代の頃に家にあったモーリス・ベジャールの二十世紀バレエ団の公演(出演していたのはミシェル・ガスカールやショナ・ミルク)の録画ビデオで、だとすると20年以上も記憶の奥底にとどめられていたフレーズが脳内で瞬時に検索され抽出されたことになるわけです。凄いぞ自分。

……ではなぜ、ついひと月前に会った人について「えーと、なんていう名前だったっけ」と悶々とすることが増えているのでしょうか?