荒駒

2011/05/27

この日は会社の徒歩帰宅訓練で、豊洲から渋谷まで歩きました。以前にもこの訓練に参加したことがありますが、今年の3月の地震のときにやはり歩いて帰る羽目になって訓練の有用性を実感できたので、4月からオフィスが変わったこともあり改めて参加してみたわけです。

前回の訓練では汐留から六本木に出ましたが、今回のコースどりは築地から銀座をつっきって日比谷から三宅坂まで進み、青山通りを渋谷へ出るもの。「総合危険度1及び2の地域を通る経路」だそうで、全長10.9kmです。本当は、訓練が訓練だけで終わってくれればよいのですが。

さて、渋谷で解散した後は新宿へ。名古屋へ転勤することになったケイ氏の送別会です。急な話だったので、駆け付けたのはえびさん・山ヤ氏と私の3人。しかも、送別会場はケイ氏が自分で手配しているし……。

餞別を手にするケイ氏。私からの餞別は、ケイ氏にBDの安全環付カラビナ、ケイ氏の奥さんにとても手触りのよいPetzlのチョークバッグ。ここで奥さんに貢いでおけば、ケイ氏を山に連れ出す際に許可が出やすくなるに違いない、フフフ……と不純な動機で餞別を用意したのですが、当のケイ氏は秋まで単身赴任で、夏の間は山に行きたい放題だ!と大喜びしていました。

あれやこれやを注文しながら話に花を咲かせたのですが、料理写真の巨匠えびさんから、ここでワンポイントアドバイス。「アップで撮ればいいのよ」。

こうですか?本当にこれでいいんですか?巨匠!

お酒は「荒駒 白鶴錦」。フルーティーな香りでおいしくいただけました。しかし、ここで注目してほしいのは「」の一文字。そう、長年の懸案となっているえびさんの甲斐駒ヶ岳登頂のためのタクティクスも、ここで検討されたのです。選択肢としては、北沢峠からのアルパインスタイルと黒戸尾根を使った極地法があり得ますが、ここは正々堂々、極地法で挑みたいところ。まずは麓の竹宇駒ヶ岳神社にベースキャンプを設営し、初日は頑張って五合目まで。2日目にじわりじわりと七合目へ上がり、3日目に軽装でアタック!……のつもりがなぜか八合目までで高度順化のために七合目へ帰還。4日目に今度こそ歓喜の登頂、というプランがベストかと思います。

こいつらにプランを任せて大丈夫か?という顔をしながらもえびさん自身、初夏には秋田駒ヶ岳でトレーニングを積むと言っていますからやる気満々!そんなわけでケイさん、秋の甲斐駒キャラバンに向けて、名古屋に行ってもランとクライミングのトレーニングは欠かさないでください。また山で会いましょう。