光へ

2012/09/30

WGM(Woman Grandmaster)で現フランス女子チャンピオンのアルミラ・スクリプチェンコさんと、プロ将棋棋士、羽生善治二冠によるチェスの公開対局が渋谷ヒカリエであり、見学してきました。

実は、渋谷ヒカリエに足を運んだのはこれが初めて。前身の東急文化会館には、高校生の頃に映画(それも古いミュージカルもの中心)を見にずいぶん足を運んだものですが……。←遠い目

会場となる11階のスカイロビーに着いてみると、スタンバイ中のスクリプチェンコさんと羽生さんが写真撮影ににこやかに応じていました。この対局はスカパーで生中継されるとあって、ご覧のようなセッティング。解説役として右端に立っているグレーのスーツの若者は、先日母校のチェス部のOB会でご一緒した岩崎さん。会場には他にも、見知った顔がちらほら見られました。

開始時刻待ちでアンニュイな表情のスクリプチェンコさん。美人。一方、羽生さんと言えば自分の手を指した後に「どうだ!」という表情で相手を上目遣いに見る「ハブ睨み」が有名ですが、この日は逆にスクリプチェンコさんの方がちらちらと相手を見やる場面が見られました。

撮影チームの若い女性ADさんの立て膝がキュート。

司会の女性も、とても美人でした。

ルールは30分指し切りで、序盤にスクリプチェンコさんが惜しげもなく時間を使うのでハラハラしましたが、最後は異色ビショップとキングサイドのポーンを残してドローになりました。クイーンサイドで2対1の劣勢になったポーンストラクチャーを巧みに解消したスクリプチェンコさんの技に、感嘆。

別室に下がった2人による感想戦を、こちらのモニターで拝聴しました。この後、先後を入れ替えて第2局が予定されていたのですが、1局見たところで満足し、会場を後にしました。

1. e4 d5 2. exd5 Qxd5 3. Nc3 Qa5 4. d4 Nf6 5. Nf3 Bf5 6. Bc4 e6 7. Bd2 Bb4 8. a3 Bxc3 9. Bxc3 Qb6 10. Ne5 Nc6 11. O-O O-O 12. Nxc6 Qxc6 13. Qe2 Nd5 14. Bd2 Bxc2 15. Rfc1 Bg6 16. Bxd5 Qxd5 17. Rxc7 Rac8 18. Rac1 Rxc7 19. Rxc7 Qxd4 20. Rxb7 Rd8 21. h3 h6 22. Be3 Qd1+ 23. Qxd1 Rxd1+ 24. Kh2 a6 25. a4 Ra1 26. b3 Bc2 27. Rb6 a5 28. Bd2 Ra3 29. Bc1 Rxb3 30. Rxb3 Bxb3 31. Bd2 Bxa4 1/2-1/2

こちらが1局目の棋譜で、図はドローになった最終局面。Scandinavian Defenceという私には馴染みの無い定石で始まりましたが、あらかじめスクリプチェンコさんの試合を研究していた羽生さんは、このオープニングを予想していたそうです。最後は、上記の通り異色ビショップとポーンだけになり、ドロー。なお、2局目はFour Knights Gameで、白のスクリプチェンコさんに決め手のチャンスがあったそうですが、結果はこちらもドロー。後日、棋譜を見ることにしてみます。