塾長の備忘録

塾長の備忘録

私=juqchoの日常の雑感を不定期に綴る、個人的な備忘録。

赤牛

2012/12/08

抜けるような青空の土曜日、浦和会館でおおみや市民吹奏楽団第19回定期演奏会。

例によってまっきーにチケットを用意してもらって、会場の前方右寄り(サックスセクションに近い方)に席を占めました。

毎度のことではありますが、まっきーは仕事が忙しくて思うように練習時間がとれない中、おおみや市吹のハイレベルについていくのが大変。先月会ったときに「練習は進んでる?」と聞いたところ、かなりへこたれている感じだったのですが……。

  • 第1部
    • 行進曲「エル・キャピタン」(J.P.スーザ)
    • 歌劇「ラ・ボエーム」より ハイライト(G.プッチーニ)
  • 第2部
    • ディエス・ナタリス(H.ハンソン)
    • I HEAR HIM! 〜フレデリック・フェネルに捧ぐ〜(J.A.カーナハン)
    • ロシアのクリスマス音楽(A.リード)
  • 第3部
    • 20世紀FOXファンファーレ(A.ニューマン)〜ハリウッド万歳(R.A.ホワイティング)
    • Mr. インクレディブル(M.ジアッキーノ)
    • スターウォーズ コンサートセレクション(J.ウィリアムズ)

なるほど、まっきーがへこたれるのもわかります。確かにこれは難しい! 第一部の「エル・キャピタン」はゴージャスな短いマーチでしたが、続く「ラ・ボエーム」はめまぐるしいくらいに曲想が変わり、かなりの集中力をもって取り組まないと自分が今どころにいるかを見失ってしまいそう。

第二部の「ディエス・ナタリス」はクリスマスソング(ディエス・ナタリス=(主の)誕生の日)だそうですが、かなりビターな味わいで、しんしんと降る雪を思わせるティンパニーの厳かな連打から、トロンボーンのハーモニーによる鐘の音、そして聖歌……と実に荘厳な情景が展開します。「I HEAR HIM!」は、打楽器奏者であったフレデリック・フェネルが今際の際に天国から迎えにくる打楽器の音が聴こえると語って息絶えたというエピソードに題材をとって、最初にステージ左右でのスネア、その後木琴・鉄琴のリフレインを活かしながら曲が展開して、最後に舞台の裏から遠く(天国からの)スネアの音を聴かせて終わるという演出でしたが、これがおそらく日本初演とのこと。「ロシアのクリスマス音楽」も実に荘重で、オーボエ(?)のソロに至っては本当にソロ奏者以外の全楽器が全休符という極めて緊張を強いられる曲でした。恐ろしい……というか、もうアマチュアの域を超えた相当に意欲的なプログラムですが、それだけに第二部が最も感動的でもありました。

第三部は映画音楽中心で、やっと緊張感から解放されるといったところですが、だから易しいというわけではもちろんありません。最後の「スターウォーズ コンサートセレクション」が終わって団員全員が起立したとき、まっきーは口をすぼませて「ふぅ〜」と大きく息を吐いていました。

アンコールは「枯葉」「明日に架ける橋」。全ての演奏が終了した後にロビーでまっきーと言葉を交わしましたが、少し前に体調不良でダウンしてしまった上に、ここ1週間は仕事が忙しく毎日23時まで会社にいたそうで、そのためゲネプロにも出られなかったそうです。なのでこの日はレッドブルを飲んで気合を入れて、しかし「とにかく前に出ないようにしていました〜」とまっきーは苦笑いしていましたが、そういう彼女の顔はかなりやつれた感じ。ホント、お疲れさまでした。今夜はゆっくり休んで下さい。

帰りの駅のホームで見掛けたレッドブル。お前がまっきーに翼をさずけてくれていたのか。