夏酒
2013/08/24
例によって忘れかけた頃に参加する、人形町「風貴」での「風貴銘酒会」。
お店には折々に顔を出していたんですが、この会には前回参加したのがいつだったか、思い出せないほど久しぶり。今回のテーマは《今年の夏酒》です。
親方が悪戦苦闘の末に開封してくれた最初のお酒は、「雁木」活性にごり。いきなり気合を注入された感じです。
先付 | : | 烏賊 胡瓜 明太子和え |
続いて「津島屋」純米吟醸。今日の銘酒会は大賑わいでした。
御椀 | : | 活鱧葛打ち 早松 梅肉 |
造り | : | 活鱧湯引き |
椀ものは鱧と松茸の組合せが意外でしたが、香りと味と食感を楽しみました。そして鱧と言えば、やはり湯引き。京都では祇園祭の頃にいただくものですが、これまた絶品。
「栄光富士」純吟ひやおろし。世界遺産登録記念……というわけではないでしょうが、とてもモダンなラベルにびっくり。しかし、お酒の味はしっかりしていました。
焼肴 | : | 甘鯛木の芽焼き 白賠貝 隠元つくね山椒 酢取谷中 海老巻もろこし焼き |
とうもろこしの芯のところが海老になっているのが斬新。
「甲子」純米吟醸秋上がり。千葉のお酒。すっきりし過ぎていてちょっと不評でしたが、これだけで呑んでいればおいしくいただけたかも。
温肴 | : | 葱間汁 |
火の通り具合が絶妙。赤さは残っていないのに、柔らかさと新鮮さがしっかり封じ込められていました。
「富久長 秋桜」純米吟醸ひやおろし。もう夏も終わりだな……。
油肴 | : | 鱧龍眼揚げ 獅子唐 酢橘 塩 |
鱧は揚げてもおいしいとは、知りませんでした。
最後のお酒は「陸奥八仙」純吟ひやおろし。まったりといただきました。
食事 | : | 手打ちうどん 薬味一式 |
おいしいお酒とおいしい食事と、参加者の皆さんとの楽しい会話とで、幸福な夕べでした。この会に参加すると、日本人に生まれて本当に良かったと実感します。