引率

2014/08/10

京都勤務時代の同僚の娘さん(中学2年生)が土日で東京見物にやってくることになり、日曜日のアテンドを仰せつかった私。この日はあいにく台風の接近に伴う荒れ模様の天気でしたが、午前10時に宿泊先のホテルでピックアップした彼女は絵を見るのも描くのも好きだということなので、まずは国立新美術館に足を運んで「オルセー美術館展」を鑑賞しました。これは私も見たいなと思っていた展覧会ですし、同時に開催している「バレエ・リュス展」も見たかったものなので渡りに舟という感じです。しかし、このアテンドの核心部は午後に待っていました。

京都に生まれ育った女子中学生が初めての東京旅行で行きたいところといえばどこか、それはかなりの確率で(?)SHIBUYA109ということになります。ローティーン女子の聖地、という認識に縛られた分別ある大人である私にはとうてい足を踏み入れることのできない別世界ですが、義を見てせざるは勇なき也、ここは勇気を奮ってSHIBUYA109に踏み込むことにしました。

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……引率しているのだか引率されているのだかわからない状態で、フロアからフロアへと渡り歩きます。どうやら、フロアごとに対象年齢層が分かれているようで、いかにもティーン向けの店が集まったフロアもあれば、ややシックな気配を湛えたショップが目立つフロアもあり、当然客層もそれぞれに異なります。しかし、すべてのフロアに共通しているのは、娘さんやガールフレンドに引きずり込まれたとおぼしき男性陣が私と同じように店舗の外(通路)で所在なさげに佇んでいる姿。その気持ち、わかりますよ。

ようやく一点目のお買い上げは、身長が160cmを超えている彼女にとてもよく似合う、黒いスリムなパンツです。続いてグレーのワンピースは、定価の70%オフというところがポイント高し。やれやれ、これで買い物終了かな?

こういうアダルトなお姉さんたちもひっそり佇んでいたりするので、SHIBUYA109は侮れません。

最後は、これも彼女のリクエストで恵比寿のオイスター・バーで〆。幸いにして風雨の強さに悩まされる場面はほとんどなく、無事に京都へ送り返すことができましたが、初めての東京は楽しかったかな?また遊びに来てね。