塾長の備忘録

塾長の備忘録

私=juqchoの日常の雑感を不定期に綴る、個人的な備忘録。

鮪愛

2015/03/14

ぽっかり空いた土曜日、前から気になっていた三崎のまぐろをいただきに品川から京急に乗車。

品川〜三崎口間往復の運賃(途中下車可)、指定レストランでの指定料理を食べられる食事券、それにいくつかのアクティビティを利用できる施設利用券がセットになった「みさきまぐろきっぷ」が便利です。

どこに行くかというアテもないままに、とりあえず一番先まで行ってみようと三崎口駅からバスに乗って城ヶ島へ渡りました。

頃合いはちょうどお昼時。しかし城ヶ島では食事券を使える店は二つしかなく、終点の城ヶ島バス停から一番近くにあった「しぶき亭」に入りました。この辺りは無計画というか何というか……。

席が空くまでの間、まぐろゆかりの土産物を見て回りました。三崎のまぐろと言ってももちろん近海で獲れるものばかりではなく、三崎港を拠点にした遠洋漁業での水揚げが大きな割合を占めているようです。

お待ちかね、まぐろ丼定食。最初に佃煮やら塩辛やらでお酒をいただき、その後に串カツ、そしてごま油の照りが美しいまぐろ丼。お酒もおかわりしてしまいました。

さて、せっかくなので城ヶ島のハイキングコースを歩いてみることにします。途中の売店ではまぐろ入りマドレーヌ=マグレーヌなるお菓子も売っていて、物は試しと食してみたところ確かにまぐろがつぶつぶと入っていて不思議な食感でした。

売店の間を抜けて右手へ階段を上がるとすぐに城ヶ島灯台がありました。説明の看板によると、ここに灯台が設けられたのは17世紀にまで遡るのだそうです。

海岸沿いのハイキングコースは道らしい道がなく、侵食された岩の上を歩いたり貝殻が豊富に混じった砂の上を歩いたり。同じコースを歩く観光客の数も少なくありませんでした。

これが城ヶ島名物「馬の背洞門」です。浸食が進んでいて危険なので、あのブリッジの上を渡ることはできません。

洞門の左手の階段を上がって台地の上に出て海沿いの崖上の道を進むとウミウ展望台に出ました。彼方の崖下にはウミウ、ヒメウの生息地があり、毎年冬になると千島列島から越冬するために約1,000羽も飛来するのだそうです。見上げれば頭上にはたくさんのウが飛んでおり、その鳴き声が「ビールくれ〜」と聞こえてきます。

最後に白秋碑を見学。北原白秋は20代の終わりの頃に、夫と別居中だった隣家の人妻と恋に落ちて姦通罪で訴えられ収監されるというスキャンダルを起こしており、その後に和解が成立して結婚できた彼女と共に短期間ながら三崎に転居してきています。歌碑に白秋自筆で彫られた雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の雨がふるの詩で有名な「城ヶ島の雨」は、この時期に作られたものです。

行きにはバスで渡った城ヶ島大橋を帰りは歩いて渡りました。かなりの高さがあって、三崎港の向こうには遠く水平線も望めました。

残った施設券で水中観光船に乗ろうと思ったのですが、最終便が16時で乗船券は売り切れ。しからばと産直センターを見物することにしました。

ひたすらまぐろ、まぐろ、まぐろ。

一応、まぐろ以外の海産物や干物なども扱われています。ひとしきり見て回ってから超満員のバスに乗って三崎口駅へ戻り、一駅隣の三浦海岸駅まで移動しました。

こちらでのお目当ては河津桜です。濃いピンク色が特徴の河津桜は、駅前でも満開の花を見せてくれていました。

そして徒歩20分程の小松ヶ池公園まで足を伸ばすと、道すがらには桜のピンクと菜の花の黄色。公園内にも桜が植えられていましたが、むしろこの道沿いの桜の方が見事でした。

公園内をぐるっと巡って京急線の上を横切る橋を渡るときに、ちょうど夕日が海の向こうに沈む光景に出会いました。美しい……。

すっかり暗くなってきた道を駅まで戻れば、ライトアップされた桜がきらきらと輝いているようです。それにしてもこの日一日、よく歩きました。

最後は三浦海岸駅前の食堂で、まぐろぶつ切り、まぐろユッケ、まぐろカツのまぐろ尽くし。まぐろLOVEな一日を、こうして締めくくりました。