投票

2017/10/22

台風上陸目前の日曜日、大雨の中を衆議院議員選挙の投票のために近所の学校へ。

投票を終えて淡島通りを歩いていたところ、松見坂交差点の手前右下に何やら気になるものを見つけました。

あれはなんだろう?というわけで横道にそれて立ち寄ってみると……。

松見坂地蔵尊

松見坂地蔵尊の上屋には2躯の石地蔵と、三猿が彫られている石造仏があります。
現在の石地蔵は戦後に新しく造られたもので、元の石地蔵は昭和20(1945)年5月25日の空襲で被災したため、現在の石地蔵の下に埋められたといいます。当初の松見坂地蔵尊の造立年代は不明ですが、旧道滝坂道が空川(現在は暗渠化)を渡った遠江橋付近が、旧上目黒村の東の出入り口にあたるため、村へ侵入しようとする厄を除けるために祀られたと伝わっています。
また上屋の正面向かって左側上段には、旧遠江橋の石製親柱が二つ置かれていて、「とほとふみはし」「明治三十二年六月成」と刻まれた文字を読むことができます。

平成27年12月 目黒区教育委員会

ここにも滝坂道の遺構があったとは。今の住まいに引っ越してきて既に20年以上が経過していますが、地域の歴史に関心を持つようになってきたのはここ数年のこと。たまたまの遭遇でしたが、こうした発見があったのであれば、大雨の中を投票に行った甲斐があったというものです。