逸機

2017/10/21

10月も下旬だというのに、超大型の台風21号が接近中。そんな中、実家へ顔を出してきました。

雨に濡れた石灯籠や蹲踞というのも風情のあるものではありますが……。

さて、ひとしきり母の近況トークを聞いた(今回はとりわけ長かった(笑))後は、父との囲碁対局です。1局目は論外で、強いて言えば左上の三々に飛び込むタイミングを(入らなければならないのはわかっていたのに)逃したのが敗因でしたが、2局目はさらに大きな逸機がありました。右上から伸びる黒石で中央の白石を攻め、シチョウアタリを下辺に打ったことから今度は下辺から右に伸びる大石の生死を問うたのですが、最後の最後に1手緩んだために中央右寄りに一眼を作らせてしまい、長蛇を逸することになってしまいました。最後は左上三々からコウを挑みましたが、コウダテが足りずに不発に終わり、万事休す。

いつもなら父との手談の後は母の(膨大な量の)手料理となるのが通例ですが、外出に杖が手放せなくなっている母は雨のせいで買い物に行けなかったとのことで、寿司の出前をとっていました。近頃の寿司屋さんは鶏の唐揚げまで作ってくれるのだとは、知りませんでした。

食後は先日贈ったヨセミテの写真集を眺め、好物の柿をいただきました。秋の味覚らしいものは結局この柿だけでしたが、これも季節外れの台風の余波というわけです。この点に関しては母も不服だったらしく、後から次のようなメールが送られてきました。

母はやはり田舎料理でも我が家で余るほど作ったほうがよかったです。