天一

2018/02/04

昨日・今日と、駒沢オリンピック公園の屋内球技場で第13回ボルダリングジャパンカップ(BJC)。そのうち日曜日の午後に行われた決勝だけを観戦しました。

決勝に進出したのは、男女各6名。それぞれ4課題ずつ登って順位を競うのですが、音響・照明・アナウンスなどあらゆる面でショウとして成熟したエンターテインメントになっており、3時間ほどの競技観戦があっという間に終わった感じです。

女子は第三課題まで14歳の森秋彩選手がトップを走っており、特にその第三課題では後を追う野口啓代選手が時間ぎりぎりで滑り込みゴールだったのに対し森選手が異次元の登りでOS。ところが第四課題が跳躍力を問われるランジ課題で、野口選手(165cm)がこれを余裕のジャンプでクリアしたのに対し、森選手(154cm)が身長差などもあって1手も伸ばせず(見ていて痛々しかった……)、この最終課題で野口選手の逆転の優勝となりました。

野口啓代選手は今年28歳。前回までの12回のBJCで10回優勝している「絶対女王」で、この決勝でも2人の14歳クライマーを抑えてオーラと貫禄の違いを見せつけましたが、それでも優勝決定後のインタビューでは目を赤くしていたのが印象的です。

一方、男子は第一課題と第三課題がどの選手も最小限のトライ数で完登したのに対し、第二課題と第四課題をクリアできたのはそれぞれ1人だけとセッター冥利につきる結果。藤井快選手による第二課題完登と村井隆一選手による第四課題完登のそれぞれの場面では会場のボルテージが最高潮に達しましたが、結果は藤井快選手の優勝でした。

私自身はここ数年、ボルダリングは思い出したときにトレーニング程度にジムに行くだけで、グレードを上げようというモードには入っていないのですが、それでもなんだかモチベーションの種をもらった感じです。これからコンスタントにボルダリングジムに足を運ぶようにしようか。その前にまずパワーをつけなければ……と「天下一品」でこってりラーメンと餃子を食しながら、今後の精進を心に誓ったのでした。