酸素

2018/03/16

銀座の「グラビティリサーチ」に隣接して好日山荘の低酸素室があり、前から気になっていたのですが、思い立ってこれを試してみることにしました。

あらかじめ電話で予約をとった上で、当日、地下1階の好日山荘店舗で受付をして6階の低酸素室へ向かいました。

平地の酸素濃度は約21%、これに対して低酸素室の濃度は13%と富士山頂並みに設定されています。ここで最初は30分間安静にし、ついでトレッドミルで15分間、さらに次の15分間は負荷を上げて運動。この間、5分おきにパルスオキシメータで血中酸素濃度と脈拍を記録していきます。

休憩時の4回目の計測時に血中酸素濃度が下がっていますが、ここは眠気に襲われて意識レベルが下がったせい。おっとこいつはいけねえ、と次の5分間は深呼吸を心掛けたところ、酸素レベルが上がりました。その後の運動時は、1セット目が血中酸素濃度85〜90、2セット目が78〜79。これがいい数値なのか悪い数値なのかわかりませんが、はっきり自覚したのは、この低酸素の状態が心身にとって不快であり、できることなら逃れ出したい環境だということです。

これまでの自分の最高到達高度はキリマンジャロ山頂の5895m。そのときはさすがに高度障害を明瞭に感じましたが、その後、2010年から2016年まで毎年訪問したヨーロッパアルプスでの4000m峰では高度の影響を感じることはほとんどありませんでした。しかし、昨年は富士山にも登らず、一番高くまで登ったのが北穂高岳の3106mですから、高度に弱くなったのかも……と思いながら高酸素室(28%)に移ってぼんやりしていました。