飯倉
2018/03/14
ひと冬をアイスクライミング に明け暮れて[1]、先週末で一足早くシーズン終了。まだまだ低レベルですが、この歳でほぼ新しいジャンルに取り組み、数シーズンかけて独り立ちの実感を得た自分を自分で褒めてやりたい[2]……というわけで、ホワイトデーにかこつけた自分へのご褒美にと「キャンティ」飯倉片町本店を訪れました。「キャンティ」は西麻布店にはこれまで何度か入ったことがあるのですが、こちらの本店は初めてです。
思ったより小さい店構えにちょっとびっくり。1階はカフェで、レストランは地階です。狭い階段をとんとんと下ると、そこはこじんまりとテーブルが密集したスペースになっていて、なんとなく隠れ家風。隣の客を気にせずにすむように計算されたテーブルの配置と照明とが巧みです。
最初に食前酒とピザをいただきながら、前菜のワゴンがやってくるのを待ちました。ずらっと並んだ料理の中から、各自5種類ずつ選べるという趣向です。
見た目だけでも楽しくなってきますが、もちろん味も期待以上。トリッパは温かくして別皿で出されました。美味。
ワインはすっきりした白でリーズナブルなもの、という注文にピノ・グリージョ[3]を勧められました。美味。
定番のバジリコ・スパゲティと蟹のクリームスープ。美味。
メイン。左のグリルは塩胡椒でシンプルに、右はほほ肉の赤ワイン煮込み。美味[4]。
すっかり満ち足りたところにダメ押しでデザートが並びます。こちらは三品ずつ。
至福……。「古き良き」イタリア料理店というだけあって、親密な空間に親しみやすいサーヴ、そして美味この上ない料理とワイン。さすがにそれなりのお値段にはなりましたが、たまにはこういうのもありです。
いい気持ちになって渋谷に戻ると、道玄桜の蕾がほころびかけていました。春もすぐそこまで訪れているようです。