空也

2020/10/24

体調不良で父が入院し、コロナの影響で見舞いにも行けずにヒマにしている母の無聊を慰めようと実家を訪問。手土産は空也もなかです。

空也もなかはその名の通り、銀座の和菓子店「空也」の製造・販売。入手困難で「幻のもなか」とも言われていましたが、コロナの影響もあってかこのところは比較的求めやすくなっていると言われています。それでも念のため1週間前に電話で予約をし、当日の朝に銀座に行って受け取ってきました。開店10時の少し前に銀座六丁目の店舗の前に着いたところシャッターの前に10人以上の行列ができていましたが、販売が開始されてから様子を見ていたところ、そのほとんどがやはり予約客だった模様です。

小ぶりなサイズ、瓢箪型の可愛いフォルム。そして上品な甘みの餡が皮にしっとりなじみ、元来もなかのパサつき感があまり好きではない私でもおいしくいただけます。もっとも、あえて言えば夏目漱石の『吾輩は猫である』にも登場する空也餅の方が私としては好みなのですが、こちらは期間限定なのでまた次の機会に。

甘い物好きの母はこのお土産に大喜びでしたが、父にも早いところ退院してもらって、こちらは菓子ならぬ酒を再び酌み交わしたいものです。どうやら本人は「もう酒は(体調的に)飲めないだろう」と思っている様子ですが、そこをなんとか。酒は百薬の長というではありませんか。