最初

2000/06/01

Yahoo!でIPv6関連の記事を読んでいたときに、ふと関連記事のリンクの中から見つけて辿り着いたのが、「日本最初のホームページ」。このホームページを読んでいると、HyperTextを使ったWorld Wide Webという仕組がどういう意図で、しかもなぜCERN(セルン)という物理学の研究機関で開発されたかがはっきりとわかります。

そして、草創期のインターネットの姿を彷彿とさせるテキストだけのコンテンツを見ているうちに、自分がインターネットに触れだした頃のことを思い出しました。BEKKOAMEがプロバイダー業を始めた直後なのでおそらく1995年が私のインターネット元年になるはず。ブラウザは当然Mosaicで、それもパッチを当てるか特定のプロキシ・サーバを通さないとまともに日本語が表示できませんでした。メーラーはEudora、プロバイダーは安さが売り物のBEKKOAMEだったと思いますが、当時使用していた PowerBook Duo280cの14,400bpsモデムでつないで、重たいページを表示するのに何分もかけていた思い出があります。

モデムは遅く、回線も細く、肝心のコンテンツもYahoo!のような便利なサイトはなくてNTTのサイトがまさに電話帳がわりでした。それでも野村総研などがショッピングモールを開設しはじめていたのですから、インターネットの商用開放が既に始まっていたわけです。メールでのコミュニケーションや情報収集にはパソコン通信のNIFTY-Serveが(ComNiftyというすぐれたフリーの通信ソフトのおかげもあって)十二分に機能していたので、わざわざコストと時間をかけてインターネットに接続する意味はあまりなかったのですが、それでも何となくワクワクしながらモデムにピ〜ガ〜とネゴシエーションさせていました。

もちろんその頃は、こうして自分が「ホームページ」を持てるようになるとは夢にも思っていなかったのですが……。

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