山梨

年に数回、元職場の旧新宿オフィスのメンバーを中心に飲み会を重ねてきていますが、たまには遠出をしようということで山梨温泉旅行が企画されました。新宿オフィスメンバーの精神的支柱であるS先生は所用により参加できないことになり、Cくん・Kさん・Iさんに前回の神楽坂での飲み会からジョインするようになったK子さん、そして私の総勢5名で山梨県の石和温泉へ向かいました。

2000/11/11

日も落ちて暗くなってから、駅から歩いて10分の旅館「深雪(みゆき)温泉」に到着。ここの湯はミネラルがたっぷり含まれていて「飲む野菜」といわれているとパンフレットに書いてありますが、ごくわずかに硫化水素臭があるもののさらさらと滑らかな湯でいくらでもつかっていられそうですし、口に含んでみましたが違和感なく飲むことができます。適応症は「骨関節等の運動器障害、外傷性障害の後療法、脳溢血後の半身不随、頭痛、疲労回復、肩こり、痔、神経痛、きりきず、胃腸病、慢性皮膚病等」だそうで、とくに1番目の項目はクライミングの影響で肩や指、膝を傷めている私にはとても魅力的。夕食は部屋で、馬刺しなどの珍味も含まれたいかにも旅館のフルコース。一見凄い量なのに女性陣も含めて皆ぺろりとたいらげてしまいました。布団をひいてもらってから、持参したシェーカーやスピリッツ類でカクテルを作りながら、一足先に寝ついたIさんの寝相の凄さにあきれつつ午前3時過ぎまであれこれと話し込みました。

2000/11/12

次の日は10時にレンタカーで出発。Cくんの運転で昇仙峡へ向かいました。紅葉の見ごろとあって観光客が殺到しており、なんとか駐車場にあきを見つけて、まずロープウェイでパノラマ台へ。そこからさらに10分程稜線を歩いて弥三郎岳へ登りました。弥三郎岳の山頂部は顕著な白い花崗岩がザレていて鎖場などもありなかなかスリリング。天気はよいものの南アルプス方面は霞んで見通しがあまりよくありません。しかし奥秩父の盟主・金峰山はよく見えていい気分です。

弥三郎岳山頂は白ザレがまぶしい花崗岩の稜線になっていて、そのスリルはヒールが高いKさんの肝を冷やすには十分でした。

ロープウェイを下って昼食。山梨名物のほうとうを食べましたが、身体の芯から暖まると眠くなってきました。

車を運転しているCくんと疲れて眠りたいKさんに先回りをしてもらうことにして、K子さん・Iさん・私の3人は峡谷内の遊歩道を歩きました。土産物屋の間を抜けて右岸の遊歩道をぐんぐん下ると、振りかえった左手に仙娥滝が水をどうどうと落としており、豊富な水量といい30mの落差といい吹き上げる水しぶきの勢いといい凄い迫力です。

そして橋を左岸に渡って見上げると前方に巨大な岩塔の覚円峰が聳えています。この辺りから道は鋪装されてやがて馬車道になり、石門をくぐって紅葉を愛でつつ歩いて逆方向から来たCくんと無事に合流。車で甲府に戻り、夕刻には帰京しました。