休刊

2000/11/18

Macintosh専門雑誌『日経MAC』(発行部数:5万3,000部)が、2000年12月号をもって休刊しました。10月に日経BP社から送られてきた「休刊のご挨拶」によれば、

これまで、マッキントッシュを仕事で活用するための実務情報提供の意義と将来性を確信し発行を続けてまいりましたが、発行継続のための営業基盤が整わず、とりあえず休刊させていただき、将来の可能性に備えることと致しました。

とのこと。ちなみに私は、創刊前特別号のさらに前に出された「Special Edition」(1992年11月)からの定期購読者でした。

漢字Talk7からMac OS 9へ、68KプロセッサからPowerPCのG4へ、そしてPowerBookやLC IIIやCentrisやQuadraからiBookやiMacやCubeへとMacintoshの移り変わりを見つめ、1995年のWindows95リリースに危機感を募らせ、1997年のSteve Jobsの帰還を報じたこの雑誌は、ビジネスユーザー向けの実用的な特集や「いんさいどまっきんとっしゅ」のように技術的に深い記事が他の追随を許さない紙面構成を実現していましたが、確かにここ2年程は記事が精彩を欠いていたように思えますし、そもそもハイエンドな読者にとって情報源はインターネットに移行していたということもあるのかもしれません。かつて、毎月わくわくしながら新しい号が届けられるのを待っていた時代が、今ははるか昔のことのように感じられるのも、なんだか懐かしくも寂しい気がします。

写真は、次の通り。

  • 創刊の予告編ともいうべき「Special Edition」(1992.11)
  • 創刊前特別号(1993.02)
  • 創刊号(1993.4)
  • Windows95のリリースを報じるNo.33(1995.12)
  • 「I love iMac.」とうたったNo.65(1998.09)
  • 休刊前最終号(2000.12)