監事

2001/06/09

私が住んでいるマンションの管理組合の役員は持ち回り。自分の番が初めて回ってきてとりあえず役員に就任したのが5月末。そこで今度は役員の中で互選によって理事長・副理事長・理事・監事を決めなければなりません。6月9日の土曜日、理事会ということで午前10時にマンション1階のロビーに行ってみると、そこにいたのは同じく役員が回ってきたKさんと管理会社の方だけでした。あとの役員は所用とかなんとか言って欠席……。

管理会社の方も慣れたもので、「はっきりいって重要なのは理事長と監事の2人だけです。あとは適当に決めましょう」とさばさばしたもの。出席している役員が私たち2人しかいないのですから、片方が理事長になってもう片方が監事になるしかありません。そこでそれぞれの役職の仕事内容を聞いてみたのですが、どう考えても理事長の方が大変です。トラブルがあれば表に出るのは理事長だし、管理会社からの連絡が入るのも理事長、月1回の理事会を召集するのも理事長。おまけに、今期はピッキングの横行に対応するための防犯対策とか長期修繕計画の見直しに伴う修繕積立金の値上げとか重要案件が少なくありません。Kさんの顔にも私の顔にも「理事長はやりたくないな。しかし相手に押し付けるわけにも行かないし……」とまざまざと書かれています。これに対して監事の方は、お金とレシートをチェックして監査報告を書けばいいだけみたい。ここで管理会社の人が「会社で経理とかやっておられれば適任なのですが」と誘い水を出してくれたので、私がすかさず「経理ではありませんが、財務諸表は扱っていますけど」と思いきりこじつけのような説明をしたのが決め手になって、私が監事、Kさんが理事長ということに決まってしまいました。

「芸は身を助く」といいますが、うれしいような申し訳ないような監事就任でした。Kさん、ごめんなさい。