勧告
2001/10/14
12年来の夢であったキリマンジャロ登山をいよいよ年末に実行に移そうと、アトラストレックのツアーに申し込んで少しずつ準備を進めているところですが、米国テロとアフガニスタン攻撃によってこの計画に暗雲が垂れ込めてきました。
同社から送られてきた『現状での海外旅行等についての御案内』と題する通知によれば、アフガニスタン近隣諸国とともにキリマンジャロ登山のベースとなるケニアとタンザニアも「観光旅行延期勧告」が出されており、このため同社では11月末までの出発分の募集を中止したとのこと。当然、アフガニスタン情勢の緊張が長引けば「観光旅行延期勧告」も継続するわけで、先行きに予断を許さなくなってきました。
念のため外務省の「海外危険情報」をチェックしてみると、10月8日に以下の発令がなされています。
アフガニスタン国境100km地域:危険度5「退避勧告」
イラク(全域):危険度5「退避勧告」
アラブ首長国連邦、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノン、エジプト、ケニア、スーダン、タンザニア、チュニジア、ナイジェリア、モーリタニア、ウズベキスタン、フィリピン:危険度2「観光旅行延期勧告」
『退避勧告』とは「当該国(地域)への渡航は、どのような目的であれ延期するよう勧めるとともに、現地に滞在している全ての邦人に対して当該国(地域)から、安全な国(地域)への退避(日本への帰国も含む)を勧めるもの」、『観光旅行延期勧告』とは「当該国(地域)への観光等を目的とする不急の渡航の延期を勧めるもの。また、現地に滞在している邦人に対しては『観光旅行延期勧告』が発出されたことを知らせると共に、状況に応じた注意を払うよう勧めるもの。場合によっては、旅行者の出国を勧めることもある」というものです。
こんな具合にやきもきしていたら、アトラストレックから「『主催旅行』から『企画手配旅行』に変更するがどうか?」というレターが届きました。つまり、アトラストレックが一般に公募する旅行ではなく、客の意思による旅行の企画・手配をアトラストレックが代行するというもので、何が違うかと言えば約款上は荷物に関する損害時の賠償限度額が違う程度なのですが、要するに「会社としては主催旅行は中止しましたが、顧客が自由意思で旅行を希望しているのでそのお手伝いはいたします」という建前を作るという点がポイントなのでしょう。さあ、これを朗報ととらえるかどうか、難しいところです。
でも、私の意思は9割方固まっています。〔2001/10/31追記〕