皐花
2002/07/21
私が属しているバンドのギタリスト、モリタ氏の掛け持ち(というかこちらが本業)のバンド「メイフラワー」のライブを観に行きました。
モリタ氏は本来ドラムが本職で、メイフラワーでももちろんドラムを叩いており、バンド構成はVo,G,B,Dsという典型的なロックスタイルです。日中、丹沢の岩場でクライミングの練習をしてからいったん自宅に戻ってシャワーを浴び、いつもの定期券で職場のある新高円寺の駅に出て、荻窪方面に徒歩5分で今日の会場「RITZ」に開場時刻である18時ちょうどに到着……したら、客は誰もいません。開始時刻の18時半になっても、せいぜい10人程度でしょうか。最初のバンドは4人編成でボーカルがキレた感じの元気のいいロックでした。もっと大勢の聴衆で盛大に拍手してあげたいところなのに、客も他のバンドが目当てなのかほとんどリアクションなしなのが気の毒です。
最初のバンドが30分程で演奏を終えると、ステージ上にメイフラワーのメンバーが登場。このバンドは人気があるのか聴衆も増えてきたようです。モリタ氏は会場のスタッフの手も借りながらせっせとドラムセットを組み直しており、やがてセットアップが終わると音を確かめるようにばしばし叩き始めましたが、その音一つとっても音圧や粒立ちが前のバンドのドラマーとははっきり違って聞こえます。G,Bもそれぞれにセッティングが一段落したところで、それでは行きましょうか、という感じでG,B,Dsの3人でド迫力のイントロが始まり、袖からVoが飛び出して1曲目に突入。
以下はバンドのボーカル・ミツナガ氏による楽曲解説です。
- Mayflower
- スタジオでのジャムセッションでできた曲。タイトルを考えたのはベースのオオイ。
- Dead of June
- 今回初披露の新曲。パンクっぽい要素が入ったスピーディーな曲。今のメンバーになる前のバンド存続の危機を歌った曲。
- Believe In
- 今のメンバーになって始めて作り上げたキャッチーな曲。ギターの関口が長年暖めていたアイデアを元にした曲。メンバーを一新した今のバンドのことを歌った曲。
- Ever After
- メロディアスハードロックを意識して作った曲。自分の大切なものは何か?その答えを探すということを歌っている。メロディやギターソロ、リズムのアレンジなど個人的には一番気に入っている曲。
- Before the Cross
- メタルちっくなリフにメイフラワーならではのアレンジで仕上げたヘヴィな曲。ギターソロの構成やベースとドラムのコンビネーションが聞き所。人間の持っているネガティブな感情についての曲。
- Irene
- 2分弱のバラード。バラードにありがちな内容の歌詞……かな?
- Wind-blown Ring
- ジャジーなリズムとブルージーなフィーリングを合わせ持った曲。メイフラワーとしては始めて挑戦したタイプの曲で完成するまでにいろんな意味で困難のあった曲……の割には歌詞の内容は意味不明……。
- Dancing on Nothing
- ファンキーなギターリフから始まるドライブ感のある曲。スリリングな展開が聞き所だが歌うのも演奏するのも大変だったりする!妄想狂についての歌。
ちなみにモリタ氏はライブの当日になっても曲の名前を把握していなかった上に、演奏中は突如動きだしたスネアと必死に格闘していたのでした。それでも30分程のライブはあっという間に終了。タイトな演奏とハードな中にも多彩な楽曲でとても良かった!終演後フロアに現れたモリタ氏と言葉を交わし、ステージ上にパンク系の風体のミュージシャンが登場したのを見て会場を後にしました。我々のバンドの方も、頑張らなくてはいけないな。とにかく練習練習。