社名

2002/08/09

『面白いほどよく分かる 社名のルーツ』(社名のルーツ研究会=編)は、誰でも知っている有名企業の社名の由来を解説した新書サイズの本で、電車の行き帰りに読むのに最適。40社以上の社名のルーツはいずれも興味深く、何より「企業に歴史あり」ということをしっかりと伝えてくれる紹介文に読んでいて好感をもちました。ここでは下手な解説はやめて、とにかく買って損はない本とだけ紹介しておきたいと思います。

……が、それではあまりにそっけないので、ネタばらしになってしまいますが、ここでクイズ。以下にあげた社名の由来の説明文のうち、一つだけ間違いが含まれています。それはどれでしょう。

花王
「顔石鹸」の発音から。創業された明治20年頃には石鹸といえば洗濯石鹸と洗顔石鹸しかなかった。
カルビー
ずばり「カルシウム」と「ビタミンB」。その前は「大和糧食工業」といった。
サントリー
創業者の名前は鳥井信治郎。そこで「鳥井さん」をひっくり返して。
バンダイ
兵法書『六韜』の言葉「萬代不易」から名前をとった「萬代屋」がルーツ。
レナウン
大正時代に来日した英国軍艦の名前。このとき来たもう一隻の軍艦の名前は「ダーバン」です。

間違いは「サントリー」。ウイスキーが発売されるまで、サントリーの前身である「寿屋」の主力商品は「赤玉ポートワイン」で、この赤玉=太陽を英語に直してサン、これに鳥井氏の名前を組み合わせたのだそうです。