交換

2002/08/10

iMacのハードディスクを交換した顛末は以前書いたことがありますが、そのハードディスクが不調です。回転中に「カカッ!」と音がして停止してしまい、画面がフリーズ。そのうち起動すらできなくなってしまいました。半日くらいおいてから起動ボタンを押すと立ち上がることもあるのですからまったく訳がわかりませんが、とにかくこのままでは使い物にならないので、データを退避させた上でハードディスクを元々iMacに入っていた4GBのものに入れ替えることにしました。大容量のハードディスクも安くなってはいますが、おっつけ新型iMacが納品される予定(現iMacはそのせいでへそを曲げたのではないかと思われます)なので、それまでのつなぎと思えば新規投資をする必要性はありません。

さて、データを退避させる先としては新型iMacが届けばもちろんそれでいいのですが、たぶん早くても今月下旬になってしまうと思われるので、仕事用に使っているWinノート(もちろん私物)を使うことにしました。両者をクロスケーブルで直結し、iMacが機嫌を直して起動してくれた隙を見計らってMac OSの「Web共有」を稼動させればWinのブラウザからMacのハードディスクの中身がリスト形式で一目瞭然。

……ではあるのですが、1GB分ものファイルをブラウザを使っていちいちダウンロードしていたらいくら時間があっても足りません。iMac様の機嫌のよいうちにさっさと作業を済ませなければならないのでこの方法は却下し、次に考えたのはWinノートの方にフリーのツールでftpサーバを立ち上げ、Mac側からFetchで放り込む方法でした。これならドラッグ&ドロップでいっぺんにコピーできるので大変具合よし。

しかし、実はそんなことをしなくてもそれぞれのOSの標準機能で解決できる方法がありました。たまたま書店で手にとったWebデザインの本にMac OS Xによる「Windows混在環境でのファイル共有」に関する記事があり、そこで紹介されていた方法を使うことにしました。つまりは、Mac OS XでSambaを使うということです。

まず、Winノートにあらかじめ作ったデータ退避先をプロパティから共有設定しておき、ついでMac OS Xの「移動→サーバへ接続...」メニューを開きます。

出てきたウインドウでアドレス欄に「smb://Winノートのコンピュータ名/退避先フォルダ名」を入れてやると、ちょっとしたやりとりの後にWinノートの公開フォルダがあっさりマウントされました。

あとはひたすらファイルをコピーするだけ。最小限必要なデータを移動させ、その後に「あわよくばこれも」と思っていたデータの移動にかかったところでiMacは力尽き、ハードディスクの回転を止めてしまいました。作業開始から約2時間、これまでの不調からすると奇跡的と思えるほど長時間にわたってiMacは作業を続けてくれたわけで、もしかしたら最後の力を振り絞ってデータ退避に協力してくれたのかもしれないな、と涙をぬぐいながらiMacの電源を落としました。

以上の作業を8月6日のうちに済ませ、10日の土曜日にハードディスクの入替え作業を行いましたが、既に一度経験済みなのでとりたてて困ることもなく、iMacは無事息を吹き返してくれました。あとは上記と同じ手順で再びWinノートと接続し、データを戻すだけ。めでたしめでたし……のはずなのですが、iMacの解体・組立て作業を行った居間で後片付けをしているときに見つけたこの謎のパーツは、一体何なのでしょう(怖)。