塾長の備忘録

塾長の備忘録

私=juqchoの日常の雑感を不定期に綴る、個人的な備忘録。

閉館

2003/06/30

渋谷の東急文化会館が今日で閉館……ということを閉館当日に新聞で知ったたわけ者は、私です。

私の実家は中2まで東横線の元住吉、中3から社会人になるまで小田急線の百合丘で、中学 / 高校が港区の広尾にあったので渋谷は通学路上のターミナルでした。渋谷から学校までは、渋谷駅前から出ている学バスで東京女学館の女の子たちと一緒に揺られながら日赤医療センターまで行き、坂道を下って西麻布〜広尾の谷筋(その頃は「地中海通り」なんてしゃれた通称はありませんでした)を横断してから再び坂道を登り詰めたもの。帰りもこのバスに乗って渋谷に出るのですが、たまに数人集まって電柱ごとにじゃんけんをし、負けた者が全員の鞄を持つ、といった他愛のない遊びをしながら渋谷まで歩いたりもしました。

そうした中高生の我々にとって、帰宅の途中に立ち寄るところと言えば渋谷の本屋さん。狭いながらも階数が多く充実した品揃えの大盛堂が人気でしたが、東急文化会館の三省堂も大型でよく足を運んだ書店です。東急文化会館は渋谷駅と屋根付きの橋でつながっているため、この三省堂書店は雨の日にかえって売上が伸びたとか。そしてもちろん映画館。東急名画座はお金のない高校生にはこの上ない味方で、1950年代のミュージカル映画を何本も見たのはここだったと思いますが、記憶が定かではないし、ディズニーの『ファンタジア』を一日に3回見たのも東急文化会館の中だったのは間違いないのですが、それが何階だったのかはもう忘れました。五島プラネタリウムは子供の頃に親に連れられて行きましたが、ずいぶん後にデートで使ったのは池袋のサンシャインプラネタリウムだったような(赤面)。

渋谷に徒歩圏内の現在の住所に住むようになったのもこうした想い出があったからですが、どちらかというとハチ公広場を起点として109の道玄坂やBunkamuraのある本店通り、西武百貨店に東急ハンズ、それにPARCOからNHKホールへつながる公園通りのある西側ばかりが賑やかで、東急文化会館は渋谷駅の東側でぽつんと寂しそうにしていた気がします。閉館すると知っていたなら、もう少し足しげく通っておくのだったと、今になって少々後悔。跡地は、池袋から渋谷に向かって工事中の地下鉄13号線の工事用地になるのだそうです。