収容

2004/07/25

最近びっくりしたニュース。

チェス元王者を収容 成田で入管難民法違反容疑

チェス世界王者だった米国人ボビー・フィッシャー氏(61)が、入管難民法違反の疑いで東京入管成田空港支局に収容されていたことが16日、分かった。同支局によると、フィッシャー氏が収容されたのは13日。成田空港からフィリピンに向け出発しようとしていたという。近く強制退去処分になる見通し。フィッシャー氏は1972年にソ連のボリス・スパスキー氏を破り世界王者になった後、消息が分からなくなった。92年、米政府が国連の対ユーゴスラビア経済制裁決議を受け、米国人に対しユーゴにかかわる経済活動を禁止する中、同氏は突然ユーゴに現れて賞金335万ドルをかけて対局し勝利。このため米連邦大陪審に起訴された。その後再び姿を消したが2001年、東京都内のチェスプレーヤーによって日本滞在が確認された。(共同通信) 〔7月16日〕

私も中学〜高校の頃の私はけっこう熱心にチェスに取り組んでいて、そんな私(や同好会仲間)にとってフィッシャーというのは、その若さと強さ、それに奇行癖も含めて憧れの的でした。

しかし、その後世界チャンピオン戦のルールに関してFIDE(国際チェス連盟)と悶着を起こした後、戦わずして王座をアナトリー・カルポフに譲って表舞台から忽然と姿を消してしまい、いつのまにか私の記憶からも消えていた人物なのですが、こんなかたちで消息を知ることになるとは。たしか信仰生活に入ったと言われていたと記憶していますが、違ったのかな?

もっとも、記事によれば2001年に日本滞在が確認されたとありますが、どうやらここ数年滞日していることは関係者の間ではよく知られたことであったようです。そして、今回の件に関連してフィッシャーの反米スタンス(9.11を “wonderful news” と語ったと伝えられています)とともに何らかの政治的取引を取り沙汰する向きもあるようですが、真相はもちろん私にはわかりません。

それよりも、あの若々しく神経質そうな顔立ちだったフィッシャーももはや61歳か!禿げているのだろうか、太ってしまったかもしれないな、などと、妙に今のフィッシャーの見た目が気になる今日この頃です。