湯島

2005/01/02

初詣は、湯島天神へ。千代田線の湯島駅で出てしばらく進んだところから行列ができていましたが、案外早く境内に入ることができて、今年の諸々の幸せを祈りました。さすが天神様、いかにも受験生らしい若者が多く、合格祈願の絵馬がたくさんかかっています。引いた御神籤は「中吉」で、おおむね良好な御託宣でしたが、「病気:軽からず信心第一」とのことなので、健康には気をつけなくては。また、「方角:西北の方特によし」ということは、一ノ倉沢よりも北岳バットレスを狙えということかな?

初詣を終えて、水鳥が群れをなす不忍池を抜け、寛永寺をちらっと覗いてから東京国立博物館へ。博物館の前で和太鼓演奏が披露されているらしいと聞いていたのですが、この日は既に終了した後でした。しかし、和太鼓演奏にかわって見ることができたのが、「江戸売り声」(演者:宮田章司氏)。観衆のリクエストに応じて、水売り、羅宇屋、七味売り、西瓜の喧嘩売り、屑屋(くずや〜、おはらい)などなど、次々に今は聞かれなくなった売り声を披露してくれて楽しいものでした。「風鈴屋!」というリクエストには「あれは売り声をあげません」と、そういえばそうかも。

それにしても、演じる方も演じる方なら、リクエストする方もよくそんなのリクエストするな、というものが多く、しかも演じられる売り声にうんうんとうなずいている様子からすると、どうやら昔聞いたことがある人ばかりのよう。もしかすると、寄席とかでこの芸を見知っているのでしょうか?

東京国立博物館の本館で「新春特別展示 酉・鳥・とり」を拝観し、上野公園内の甘味処で甘酒と蕨餅をいただいておしまい。やっぱり、日本のお正月はよいものです。